一念発起して、部屋を少し掃除したわけですよ。何ヶ月ぶりになるんだろう。考えたくもないけれども。
寝床の周りに壁のごとく聳え立っているCDと本を整理し、私の移動可能なスペースを3倍(当社比)に拡張し、ホウキで掃いて、雑巾をかけたわけです。
で、感想といたしましては
我が家の床には、なぜこんなにも多くの毛が落ちているのだろう?いや、みなさん、不思議じゃありませんか?
私は至って普通の日常生活を送っており、特に毛が抜けるような作業もしてないのに。部屋の構造上他人を部屋に入れることが出来ないので(だって、俺一人分しかスペースがねーんだもん)、これは私の毛だということになるんですが。ああ、すばらしい論理的帰結。
まてまて、ホントに私からこんなにも多量の毛が抜けたのか?
毛の質量だけで俺が出来るんじゃないか。いや、さすがにそこまで多くはないけれども。ああ、大嘘ついたわけだけれども。でもなあ。
これはきっとアレじゃないか。これは俺の毛じゃないんじゃないか。
でも、他人の毛でもありえない。
ということは、
これは一見毛の様だけれども、実は毛ではない、別の「何か」ではないだろうか?これはいったいなんだ?
えーと、落ち着いて考えよう。外部からこれだけ大量の「何か」が入り込んだか、それとも外部から少量の「何か」が入り込み、それから部屋の中で増殖したか、どちらかだな。
外部から入ってきたところは見たことないし、外で「これ」を見たこともない。部屋の内部で増殖したと考えた方がいいのかもしれない。てことは
こいつは生物だな。うん。
「これ」の卵らしきものは見たことがない。でも、腹に子どもを宿した「これ」も見たことがないから、
分裂して増えるんだろうな。
つまり、こいつには性はひとつしかないに違いない。単為生殖って奴だ。
うむ。素晴らしきかな論理的帰結。
まてまて、でもこれは私の毛にそっくりに見える。
あれか? もしかして、私がいままで「これは俺の毛だ! マイヘアーだ!
あぁんっ」とか思ってた奴って、
実は毛じゃなくて、この得体の知れない生物だったんじゃないか?てことは、イソギンチャクとクマノミみたいに、私と「これ」は共生関係にある、もしくは片方が片方に寄生しているんだな。
しかし、私は、言っちゃあなんだが、最近生きる上であまり苦労とか努力とかしていない。私は毛に対して、何らかの貢献をしているとは考えにくい。
てことはあれだ、
私は、この「毛の様に見える得体の知れない生物」に寄生して生きているに違いない。
なんてこった、ありがたいこった。南無南無。
これからは坊主頭にするのは控えることにしよう。