2004年06月02日

第一回戦終了だが、最後の意地でも見せようかね。

コチラによると、川内博史議員が、党議拘束に逆らって、原案及び付帯決議採決の際に退席したそうです。
党議拘束に逆らったせいで、何らかの処分が下される可能性があるとか。
議員の中では反対運動の中心となって尽力し、ユーモアを交えつつ、わかりやすく答弁をしてくれて、ただひとり退席までしてくれた川内議員が処分されたとあっては、音楽ファンの名が廃りますな。
第一回戦は終わり、これから第2回戦が始まるわけですが
ここはひとつ、最後の意地を見せるといたしましょうか。
ひとまずは、民主党にメールをしてみようか。声を伝える運動はまだ終わってはいないんだし。
高橋氏は第2回戦に向けて、怪気炎をあげているしね(笑)続きを読む
posted by 旅烏 at 17:44| Comment(1) | TrackBack(11) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国会はエンターテイメントかよ!(その4)

本日の文部科学委員会が散会いたしました。質疑後、決議が行われ、原案と付帯決議(拘束力なし)は可決。野党が提出した、法案の見直しに関する修正案(拘束力あり)は否決されました。
本日の質問者は以下の通りでした。
高井美穂(民主)
笠浩史(民主)
城井崇(民主)
斉藤鉄夫(公明)
石井郁子(共産)
横光克彦(社民)
川内博史(民主)
(以上7名、敬称略)
今日の質疑で明らかになったことを列挙いたします。また、誰の質問時に明らかになったことかも、文の末尾に書き記しておきます。


・パブリックコメントの公開が遅れたが、文化庁にはそなえつけてあったから公開しているのだそうだ。ちなみに、今回のは正式なパブリックコメントの募集ではなかったらしく、通常1ヶ月間募集するところを2週間で締め切っている。(横光氏、高井氏)

・文化庁はRIAA上級副社長からのコメントを私的な書簡だとは考えていない(高井氏)

・修正案で付則に見直し条項を含めないのは、この法案にはなじまず、前例がないからだ。(高井氏)

・何を持って不当な利益侵害とするのか、いまだはっきりとした基準はない(斉藤氏を除く各議員)

・著作権分科会では消費者団体は二人参加、法制小委員会には一人も参加していない。この構成を決めたのは分科会長だが、文化庁も意見をした
一般人が傍聴を出来なかったのは会場が取れなかったからだそうだが、そんなんとれば良いじゃないかという指摘には、今後そうしていきたいとのこと。「今後は、今後はばかりじゃないか」という質問者からの厳しい声(笠氏)

・消費者団体が参加できなかったのは、関係団体や著作権者や経団連と以前から協議してきていて、その流れで、だそうだ。(横光氏)

・4月24日に行われた浜崎あゆみのコンサートに、文化庁から二人が参加していた。チケット代は実費であったが、チケットはavex経由で依田会長が用意した。
参議院を法案が通過した直後であり、非常識ではないかという指摘。事前に報告や相談はあったかというと、なかったそういうシステムになっていないせいだそうだ。(笠氏)

・「付帯決議は心構えだという発言を撤回し、有権者にお詫びしろ」という要求に、須川次長は2度「撤回する」と答弁。再度の要求には「撤回させていただきたい。遺憾に思う」と発言。再度の要求に、河村大臣が「すまないと思う」と謝意を述べた。(城井氏)

・政府の説明や大臣答弁を信じて輸入した結果、小売店や輸入業者が損害を受けた場合、文化庁は責任を取らない。(城井氏)

・守秘義務を伴う契約書を税関に提出する必要は必ずしもなく、事実関係を記載した陳述書があればいいそうだ。
しかし、どんなケースも陳述書のみで大丈夫かは、名言はできないとのこと(城井氏)

・判断基準にするというライセンス料の資料を、文化庁が提出。
しかし、著作権者がことなる二つの使用料(著作権使用料と原盤印税)を合算しており、合算した中での内訳は、問題にしない

・何枚以上の持込が国内での頒布目的に当たるか、明確な基準はいまだ存在しない(石井氏)。

・今まで、「5メジャーは権利を行使しないから大丈夫」という答弁をずいぶん聴いてきた気がするが、文化庁曰く、これはRIAJの見解を紹介していたに過ぎない。(横光氏)

・「5メジャーは権利を行使しないから大丈夫」という答弁を、ずいぶん聴いてきた気がするが、文化庁曰く、これは5メジャーが権利行使を控えることを当てにして作った法案ではない。(横光氏)

もし権利を行使する国外のレーベルが現れても、直ちに法律の見直しにはつながらないそうだ。(横光氏)

・なぜ問題が起きてからではなく、起きていない今の段階で見直ししないかという問いには「手違いが起こることは絶対にない」との回答。(横光氏)

・「著作権者」に関しては国によって差別した条文を作ることは、国際条約上できない。
しかし、「著作物」が最初に日本でプレスされたか否かを条文に持ち込むことは、なんの問題もない
なぜそうしなかったのか、明確な答弁は得られなかった。
というか、当初、大臣は何を質問されているのかよくわからなかったらしく、「この法案はどの時点でCDが発行されたかを問題にしている」と答弁。じゃあ、なんで条文はそうなっていないんだとツッコミが入る。
結局、なぜこのような手段をとらなかったか、この手段について検討はしたか、この線に沿って見直しをするか、いずれも明確な答弁は得られず。(川内氏)

・条文では、禁止期間を最大で7年としているが、これは1日〜7年とのことである。
レコード会社が暴走した際には、この期間を劇的に短くして暴走を牽制するのかとの問いには「関係各社と協議して適切な措置を講ずる」(川内氏)

こんなところでしょうか。
社民党の横光氏が、あれほど激しく反対するとは思っておらず、嬉しい驚きでした。
さて、これで文部科学委員会は終わったわけですが。
みなさん、面白かったですよね?
こんなに面白いものを放っておく手はありませんよね?
うんうん。
それでは、みなさま。
またいずれ、審議を囲む場でお会いしましょう。
posted by 旅烏 at 16:21| Comment(0) | TrackBack(55) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

準備はいいかい?

著作権改正法案、反対派の旗色が悪いという噂が聞こえてくる。
ITmediaでは、暗い見通しを報じている。
こちらでは、謎工さんが、自分は少しも悪くないのに、皆に向けて謝っている。
今日の参考人質問で、音楽ファンの気持ちを代弁してくれた高橋さんは、まだまだ諦めていない。
しかし、他にもそこかしこから、やばそうだ。とうとう可決しそうだという声が聞こえてくる。
さて、みんな。
準備はいいかい?


私たちは、文化庁の不誠実な態度を見てきた。
日本レコード協会の不誠実な態度を見てきた。
ソニーOBの甘利議員が、強力に法案を推進しようとするのを見てきた。
avex会長にして日本レコード協会の会長、依田巽氏が、「輸入禁止期間は50年がいいと思っていた」というのを見ていた。
河野太郎議員が「大臣答弁で大丈夫だ」と、国民に嘘をつくのを見てきた。
公明党富田議員が、同じく公明党の斉藤議員の言葉として、参考人質問の場で「この法案は、今国会で絶対成立させる」と発言したのを見た。
メールやFAXで多くの声を送ったけれども、それが無視され、はぐらかされ、踏みにじられるのを見てきた。
さあ、次は何をしようか。
準備はいいかい?


私たちの声を聞いてくれたのは誰だったか。
私たちの声を踏みにじったのは誰だったか。
私たちに説明をしてくれたのは誰だったか。
私たちを騙そうとしたのは誰だったか。
それを覚えておくことにしよう
さあ、どうしたら彼らに私たちの声が届くだろうか。
準備はいいかい?


私は、私たちの声を受け止めてくれなかった政治家には投票したくない。
私は、私たちの声を受け止めてくれなかった政党には投票したくない。
また騙されないように、注意深く見ていかなきゃならない。
私は、私たちを騙そうとしたレコード会社の「商品」は買いたくない。
私は、私たちに真摯に向かい合ってくれる人たちの「作品」しか買いたくない。
もう騙されないように、注意深く見ていかなきゃならない。
さあ、これからも大忙しだ。私たちは選んでいかないといけない
さて、みんな。
準備はいいかい?
posted by 旅烏 at 01:18| Comment(77) | TrackBack(67) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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