Copy&Copyright Diary@JUGEMさんのエントリー
「貸与権の次は」によりますと、
日本雑誌協会と日本書籍出版協会が、貸与権の成立を受けて
共同声明を出したそうです。
Copy&Copyright Diary@JUGEMさんが注目してらっしゃるのは以下の箇所。
一方で、出版者の権利問題につきましても貸与権の付与を契機に前進させたいと存じます。出版者の権利って言われてもよくわからなかったので、
日本書籍出版協会のサイトを見てみたら、
出版者の権利についてという報告書が公開されていた。
これを読むに、
出版社はレコードのように著作隣接権が欲しくて欲しくてたまらないらしい。で、ここで
《陸這記》crawlin' on the groundさんのエントリーから引用してみると…
「(出版界が)商業にもなってない」と書いた理由について、もう少し具体的に書いておくべきかもしれない。ぼくは、日本の出版界における最大の悪弊は、雑誌に関しては「1)原稿料の額や支払い時期が発注時に明示されないのが当たり前であり、2)最終的に支払われない場合も少なくなく、3)しかも、よほどのことがないとそれが問題とならない」ことであり、書籍については「1)刷部数や定価、印税率といった仕事の対価に結びつく数字の決定プロセスに、著者(あるいはその代理人)がほとんど関与できず、2)出版社によってなされた決定の根拠も著者(あるいはその代理人)に示されない」ことだと思う。
つまり、作家やライターは出版社から対等なビジネスパートナーだとは見なされておらず、原稿を書いたり本を出したりすることが、そのことで生計を立て得るまっとうな経済行為としてみなされていない。ということだ。
(太字強調は旅烏による)こんな状態で自分の権利だけ主張されてもなあ。出版社よ、お前もか。
どの出版ジャンルでも同様の部分はあるんだろうけど、私の好物であるSF小説というもの、そりゃあもう絶版・品切が多くてですね。2chのSF板で「初心者にもオススメのSFを教えてください!」なんてレスがつこうものなら、
挙げられる作品が軒並み絶版という笑えない事態もしばしば。
80年代のSFブームに乗っかったクチの、大手出版社からの作品なんか、もう
死屍累々。生存者ゼロ。ジェノサイドです。
つまり、消費者も著作権者(作者)も尊重されているようには思えないわけで。
あれだ、そんなに権利が好きか?