2004年06月19日

K DUB SHINEをdisしたのは誰だ?

えー、2chHIPHOP板で祭りが起こっております。
発端はこちらのサイトにupされたULTIMATE LOVE SONGという曲。
内容はというと、K DUB SHINEを強烈にdisするものであります(いや、うまくダウンロードできなくて、聴けていないんですが)。
で、立ったスレッドのタイトルが「DLがK dub shineを強烈dis。」
当然、「これ、本当にDEV LARGEなのか?」という疑問の声が上がるわけですが、「どう聴いてもDLだろ」という声も多いです。
色々な憶測が飛び交っておりまして…

・upされたサイト、検索しまくってもさっぱりひっかからない。つい最近出来たんじゃないか? だいたい、なんでこんな音源持ってるんだ?

・いや、これをupするために作られたサイトじゃないの?

・リリックの、非常に聞き取りにくい部分まで完璧に書き起こした名無しさん。不自然だ。本人か、それに近い人じゃないの?

・リリックを読むと、つい最近のBLASTに載ったK dub shineのインタビューに呼応したものじゃないかな? つまり、この曲が作られたのはつい最近って事か。

・てことはなにか? インタビュー読んで怒ったDLが速攻で曲を作って、正規リリースする間を惜しんでネットに流したってか?


……てな具合で、憶測が憶測を呼び、もうなにがなにやら(笑)
しかしながら、この曲の作者が本当にDEV LARGEだとすると、大事であります。超大物の一人ですからね。熱狂的なファンも多いですし。
細部まで完全な、謎の名無しさんによるリリックの書き起こしは、こちらでまとめられています。
いや、本当に強烈。曲の長さは9分に及ぶそうです。
ここまで強烈なdisは、そうそうお目にかかれるもんじゃないでしょうね。

posted by 旅烏 at 21:41| Comment(5) | TrackBack(5) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2turntables & Microphone

輸入権が創設され、輸入盤市場が縮小すると、海外のマイナーな音源は手に入れにくくなりますね。
次は中古規制だそうで。
そうすると、洋邦問わずマイナーな音源は手に入れにくくなりますな。
レコードコレクターには住みにくい世の中ですね。私はコレクターではなく、ちょくちょくCDを買う程度ですが。
私の好物でありますHIPHOPでは、プロデューサー=レコードコレクターだ、なんていう発言もあったりしまして。いや、どこで読んだんだか失念してしまったのですが。
日本を代表するトラックメイカーの一人であるRhymesterのMummy Dも“WELCOME 2 MY ROOM”で、自分の部屋にレコードが溢れかえっている様を描写していますね。
あまたの音源を漁り、その中からこれはというブレイクビーツを探し出すわけです。
アメリカの著名なアーティスト集団であるDiggin' In The Crates(DITC)なんてのは、そのままエサ箱(店のレコード棚)を漁るというところから命名されていたりもします。
彼ら、プロデューサーやDJにとっても、マイナーな音源が手に入れにくい世の中がやってくるのでしょうか。
すると必然的に、魅力的なブレイクを探し出すという作業が阻害されます。
つまり、サンプリングという手法が阻害されるともいえます。そのサンプリングの素材を探し出す作業が阻害されるわけですから。
もちろん、HIPHOPミュージック全てがサンプリングを用いているわけではありません。The RootsやOutkast、Black Eyed Peas、国内においてはLoop Junktionの例を持ち出すまでも無く、生演奏を用いた素晴らしい楽曲は、HIPHOPにも数多く存在しています。
しかしながら、ブレイクビーツという手法の発見によって、HIPHOPは生まれたといっても過言ではなく、ブレイクビーツはその根幹と深く結びついたものです。
俗に「2ターンテーブル & マイクロフォン」というのが、一番ベーシックなスタイルだといわれています。2ターンテーブルが、すなわちブレイクビーツ。マイクロフォンがラップ。ロックで言うところのギター・ベース・ドラムの3ピースみたいなものでしょうか。
もし輸入権創設によって輸入盤市場が縮小し、中古規制によって中古盤市場が縮小したら、これはダイレクトにブレイクビーツに影響するでしょう。
先ほどの3ピースの喩えを使うならば、著作権によってギターの使用を制限されるようなものです。
いや、私、ロックはド素人ですので、著作権によってギターの使用を制限されたら、ロックにどのような影響が出るのか、よくわからないのですが。
結局のところ、何が言いたいのかというと、輸入盤が手に入れにくくなり、中古盤が手に入れにくくなったら、日本におけるHIPHOPは緩慢な死を迎えるのではないか、そう思うのです。
もしそうなってしまったら、70年代半ばにニューヨークで生まれ、80年代に日本に渡ってきて、様々なアーティストの奮闘で日本に根付きつつあるHIPHOPというアートフォームを殺害したのは、RIAJだということになりますね。
posted by 旅烏 at 20:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

輸入禁止期間は6ヶ月がいいなあ

高橋健太郎氏が、輸入権が行使された際の輸入禁止期間について、考察してらっしゃいます
ちょっと引用させていただきますと

ところで、2002年5月発売の邦楽ヒット・アルバムが、とある大手レコードチェーンにて、現在までの売り上げの何パーセントを発売月中に、さらに発売から六ヶ月以内に売り上げたかというデータを入手しました。そのうち、上位5タイトルのデータを抜粋してみます。

M 発売日 02/05/10 価格 2913円 5月末までの売り上げ 76% 10月末までの売り上げ 91%
T 発売日 02/05/27 価格 2913円 5月末までの売り上げ 46% 10月末までの売り上げ 92%
S 発売日 02/05/22 価格 3429円 5月末までの売り上げ 60% 10月末までの売り上げ 94%
O 発売日 02/05/27 価格 2913円 5月末までの売り上げ 37% 10月末までの売り上げ 89%
A 発売日 02/05/15 価格 2913円 5月末までの売り上げ 67% 10月末までの売り上げ 93%

6/15に僕はJ-POPのレコードの大半は発売から6カ月以内に売り上げの90%以上を売っているはず、とあてずっぽうを書きましたが、ほぼそれが裏づけられています。
(中略)
こうした実情から考えても、発売六ヶ月後に輸入盤(還流盤)の禁止措置が解かれても、もはや、レコード会社に大打撃を与えることはないのが分かります。その頃には中古盤も出回っているでしょうしね。輸入禁止を解除して、時限再販も解除して、美しい自由競争のあるマーケットが六ヶ月後には出現する。これがいいじゃないですか、ねえ。




個人的には6ヶ月でも長すぎると思いますが(笑)、少なくとも輸入禁止期間を6ヶ月以上にする必然性は無いように思われます。

posted by 旅烏 at 12:37| Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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