2004年08月15日

民主党のアンチョコ

Copy & Copyright Diaryd.e.plusOTO-NETA
孫のさらに孫引きになるわけですが(笑)
国会図書館のサイトに「音楽レコード還流防止措置について」なる記事が掲載されたそうです。
これ、民主党の議員も国会質問の際に参考にしていたそうで、なるほど、読んでみると、文部科学委員会の際に文化庁や文部科学大臣をしどろもどろにさせた質問・疑問点が満載となっております。
なんというか、RIAJの出してきた資料と、この記事では、格が違いすぎるというか(笑)、RIAJの資料、学術的な文章の体裁すら成していなかったもんなあ。
文化庁は未だ、言い分を変えていないわけですが、ということは、それに対する疑問もなんら解消されていないということであります。
期せずして国会でどういった点が問題となったのか、網羅されたものとなっておりますので、是非ご一読を。
posted by 旅烏 at 02:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

輸入盤予約状況あれこれ

先日、タワーレコード渋谷店で「今後輸入盤の予約は出来なくなった」といわれたよ、という話を取り上げましたが、Waste of Pops 80s-90sさんが8月13日付で、更なる情報を報じてらっしゃいます。是非お読みください。
管理人のO.D.A.さんも「なんだか不穏だなこれは」とコメントしてらっしゃいますが、やはり、グレーな感じですね。
輸入権の問題以降、輸入盤が入って来ないだ遅れただと、細かい動向が話題になっているわけですが、こういったことは今までにも行われていたであろう事も、既に諸氏が指摘のところであります。
もしかしたら一番の問題は「そういったことが今までも慣習的に行われてきた」事なのかもしれません。
輸入権というものが、レコード会社が今までもやってきたことを、よりやりやすくするために創設されたものだとしたら、権利の創設そのものではなく、そういった考え方、体質そのものを、より強く非難するべきなのかもしれませんね。
posted by 旅烏 at 02:38| Comment(0) | TrackBack(3) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月13日

棚からavexのCDを取り出してひとりポッと頬を赤らめる企画

輸入権やらCCCDやらですっかり印象が悪くなったavexですが、今までavexのCDを買ったことがないかというとそんなこともないわけで。
近々引越しするので荷造りをしていたところ、何枚も出てきたので、それを振り返ってひとり頬を赤らめる企画(笑)。

つーか、ア・トライブ・コールド・クエストの国内盤はavexからなんですわな。
1stの「ピープルズ・インスティンクティヴ・トラベルズ・アンド・ザ・パスィズ・オブ・リズム」と5thの「ザ・ラブ・ムーヴメント」は国内盤で持っていたりする。
この2枚は名盤。

スクールズ・オブ・ソートの「フロム・ソート・トゥ・フィニッシュ」もavex傘下のカッティングエッジから出ていた国内盤を持っている。おまけにCCCD。
The Rootsが地元のバトルで唯一敵わなかったグループとの触れ込みだったグループ。正直、あまり印象に残っておらず、それほど売れなかったんじゃないかと推測するが、今聞きなおしてみたら、これはこれでいいかもしれない。
とかいいながら、2曲ほど聴いて止めちゃったけれども(笑)。


BUDDHA BRAND「人間発電所」も、カッティングエッジからのリリースなんだわなあ。
カッティングエッジに関しては、「日本でHIPHOPがメジャーになりかけた頃に参入してきたメジャーレーベル」というイメージ。
これは記念碑的な作品だし、外すわけにはいかないって作品だ。確か、現在はカッティングエッジには所属していなかったと思うけど、どうだろうか。


他には、ECD(現在はインディーズへ)、シャカゾンビ(最近リリースないな)、YOU THE ROCK☆(……変わっちまったよなあ……)、K DUB SHINE、DELIなんかを持ってますな。
それでは、今から頬を赤らめることにします。



ぽっ。
posted by 旅烏 at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月12日

俺と島谷ひとみが呪われている件について

勤務先の店では、まあありがちですが、有線をBGMとしてかけておりまして、で、自動的にそこに店のCMが割り込んでくるようなシステムとなっております。


関係ありませんが、島谷ひとみの新曲、アンジェラスだかアンギラスだか言う曲、結構好きです。
ラテン歌謡曲な感じ(誉め言葉)、サビの強引なメロディー(誉め言葉)、ペナッペナな感じのリリック(誉め言葉)。
まあ、シングルを買うほどかというと、そこまでではないんですが。


で、有線では最近のヒット曲がかかるわけで、アンギラスだかアジャコングだかもかかるわけです。
で、自動的に自社CMが挿入されます。
またこれが、測ったようにアンギラスだか宍戸江利花だかのサビの直前でCMが入るわけです。
CMが終わる頃には、もうリング上で勝負はついており、いつも必殺のバックハンドブローを見損ねてしまうわけです。
俺と島谷ひとみとアジャコングと、ついでに紅夜叉は呪われているに違いありません。
そういやこの曲、犬夜叉のオープニングだった気がする。
posted by 旅烏 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ホームエンターテイメント議員連盟からの、あっさり目の返事

「JASRACを考える。」さんが、各所に、私的録音補償金の対象拡大について、及び、私的録音の制限についての問い合わせメールを送付なさったことは、先日取り上げさせていただきましたが、民主党のホームエンターテイメント議員連盟から返事が来たそうです。以下、引用させていただきます。

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民主党ホームエンタテイメント議員連盟
会長 佐藤謙一郎
事務局長 川内博史

エンタメ議連はレコード輸入権の監視・改定を行い、8月2日からスタートした新たな著作権分科会の動向に注視していきます。
今後論点になるのは、ご指摘の課金、30条問題と中古問題だと思います。エンタメ議連は、著作者(アーティスト・クリエーター)と消費者の視点を重視しますので消費者の利益に反する安易な課金と30条改正は当然反対です。
今後の著作権分科会の動きを詳細に把握して、みなさんにもお知らせして行きたいと思います。JASRAC問題も取り上げていきたいと思います。
−−−−−−−−−−


他の政党から返事がくるかどうか怪しいことを考えると、返事が来たというだけでも凄いですし、JASRACの抱える問題についても取り上げていきたいという表明は頼もしいものですが、正直な感想を書かせていただくと、えらくあっさりしているなあ、と。
まあ、臨時国会やらなんやらで忙しいってのもあるんでしょうが、落ち着いたら、まとまった声明なりコメントなりを読みたいものです。
posted by 旅烏 at 22:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月11日

輸入盤のオーダー

ソースは2chなので、信憑性はおのおので判断してください。
もう、まんまコピペしちゃう。



タワレコ渋谷店に行って輸入盤の新譜をオーダーしたら、
「輸入盤の新譜は今後一切受け付けられません」とオーダーを断られた。
V.A.のコンピなので国内盤なんて出るわけもなく、それでも注文できないかと聞いたが駄目だと。

もう既に輸入盤って禁止になっているんだなって改めて思った。

タワレコ、もう用事無いかも・・・暇つぶし&試聴で立ち寄るだけだな。




なぜだ?
大問題でしょ、これ。


追記:うん。やっぱりこれは問題だ。
従来から輸入盤のオーダーではお客さんに迷惑をかけてしまうことが多く、その解消のため今後はオーダーをお受けしないことになりました、って理由ならいいんだが、それ以外だったら、やっぱり問題だぞ、これ。
posted by 旅烏 at 03:40| Comment(2) | TrackBack(4) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

幕間

ああ、もう。
何も無くなっちまったのかな。畜生。
posted by 旅烏 at 03:38| 幕間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月10日

そういうものだ。

全世界で最高の作家の一人であるカート・ヴォネガットが、こんなコラムを発表したそうだ(暗いニュースリンクさんより)。
ヴォネガットはまだまだ健在ですな。
「スローターハウス5」「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」「母なる夜」といった、比類なき傑作群に通底する視点が、このコラムにも見て取れる。
幸いにして、ヴォネガットの作品の多くは日本でも翻訳されており、その大半が現在でも入手可能である、多分。
ひとりでも多くの方が、ヴォネガットの作品を読むといいなと思う。
posted by 旅烏 at 21:49| Comment(6) | TrackBack(8) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジーン・ウルフ等

「ケルベロス第五の首」ジーン・ウルフ/柳下毅一郎 訳(国書刊行会)
「バッテリー」「バッテリー2」あさのあつこ(角川文庫)
「きみのカケラ」高橋しん(サンデーコミックス)

ようやくジーン・ウルフ刊行ですよ!
国書刊行会のSF文学叢書<未来の文学>全5巻がスタートですよ!
ウルフ以降は「エンペディング」(イアン・ワトスン)、「アジアの岸辺」(トマス・M・ディッシュ)、「ヴィーナス・プラス・X」(シオドア・スタージョン)、「宇宙舟歌」(R・A・ラファティ)と強力なラインナップ。
好評につき、第二期がなんてことになったら嬉しい。で、次回はノーマン・スピンラッドとかジョアンナ・ラスとか入ったりして。
でも、そうすると完結には10年くらいかかりそうな気がしますが(笑)。
posted by 旅烏 at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入したCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Free Music Watchdog(ry

と、いうわけで、Blog「私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します」が、装いも新たに「Free Music Watchdog:音楽メディア関係者有志による情報中継所」として新装開店したようです。
アイコンが、結構ツボにきました。
リニューアルにあたっての文章を一部引用させていただきますと

−−−−−−−−−−

 そこでわたしたちは「Free Music Watchdog」という新しい監視ネットワークを提案します。輸入権に限らず、強すぎる著作権管理などで音楽の楽しみ、選択肢の自由が奪われないように各方面の動きを監視していこうというものです。このネットワークは定まった組織ではなく、一切のヒエラルキーはありません。このブログもそのネットワークへの情報中継のためのサイトのひとつです。

 それぞれが自分で考え、出来ることをやりながら、音楽関係者を含む心ある音楽ファンが緩やかに連携して、音楽の自由を阻害しようとする人たちから<煙たがられる>ような存在を目指していきたいと考えています。

−−−−−−−−−−

ゆるやかにしなやかにいきたいですね。
誰かが中心的存在になってしまわないようなものが理想でしょうか。

posted by 旅烏 at 01:52| Comment(0) | TrackBack(4) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月08日

私的録音の行方

さて、既に音楽用のCD-R/RWやMD等に関しては、sarahという女性を通して著作者に料金を払っている我々でありますが。
これを、私的録音補償金、といいます。
asahi.comで、データ用のCD-R/RW等にもその私的録音補償金制度を拡大しようという動きがあり、さらに、私的複製そのものへ制限をかける動きがあることを報じています。

で、ですね。JASRACを考えるさんが、自民・公明・民主・社民・共産各党へ、上記の動きについての党としての姿勢を問い合わせるメールを送られたそうです。
返事がくるかどうか、注目しようと思います。


……が、返事が返ってこないことのほうが多いんだわなあ(苦笑)。
こつこつやっていくしかないんでしょうが。


posted by 旅烏 at 11:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

他人様のコメントに反応してみる

先日のこのエントリーに反応してくださった方がいるようで、このように書いている方がいらっしゃいました。
ちょっと反応してみようかななどと。
以下、引用させていただきますと。


−−−−−−−−−−
(前略)安いから買う、という人間は、別に定価なら買わない、というだけだ。

 ただ、この空のどこかに作家がいて、専業作家でやっていけるかどうかの瀬戸際にいて、そういう人の本を中古で入手し、支払いは最初の購入者によって解決済みである、と平然としていられるのかな。
−−−−−−−−−−


平然としていられますよ?
というか、この話って、本(つーか、著作物)に限った話ではありませんよね。
「中古品」全てに当てはまることなのですが。
「製造者に金を払わない中古業者は須らく悪である」ってことでよろしいのでしょうか?
いや、まあ、それならそれでいいのですがね。
「いや、作家(つーか著作権者)は特別なのだ」というのだったら、私にもわかるように噛み砕いてご説明いただけると幸いです。
posted by 旅烏 at 03:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月04日

ピーター・バラカン氏がNHKに出た

OTO-NETAさんによると、先の輸入権反対運動でも活躍したピーター・バラカン氏が、NHK教育の番組「視点・論点」に出演したそうです。番組のお題は「音楽は誰のもの」。
造反有理さんで、番組での発言が書き起こされています。
反対側のブレーン的な役割を果たしてきたっぽいバラカン氏らしく、要点をきっちりと簡潔にまとめたものとなった様です。
「結局、輸入盤ってどうなんの?」
という方には、非常にわかりやすいものになっているかと。

posted by 旅烏 at 01:45| Comment(0) | TrackBack(2) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ひらのあゆ、海野十三等

「ラディカル・ホスピタル(7)」ひらのあゆ/芳文社
「まんがサイエンス(9)」あさりよしとお/学研
「イエスタデイをうたって(4)」冬目景/集英社
「プリンセス・ブライド」ウィリアム・ゴールドマン/ハヤカワ文庫FT
「海野十三 戦争小説傑作集」海野十三 著・長山靖生 編/中公文庫
「妻に捧げた1778話」眉村卓/新潮選書

「プリンセス・ブライド」は、何気に待望の復刊な気がする。
「ラディカル・ホスピタル」は、いつのまにか今の4コマを代表する作品になりましたね〜。
posted by 旅烏 at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入した書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

avex依田氏 社長兼会長辞任 名誉会長へ

まあ、こういうニュースがありました、という程度ですな。
これで何が変わるか、そもそも何か変わるのかはわかりません。


追記:一部の人、喜びすぎ(苦笑)。
posted by 旅烏 at 00:41| Comment(7) | TrackBack(6) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月03日

大井昌和等

「ちいちゃんのおしながき(1)」大井昌和/竹書房
「新しい生物学の教科書」池田清彦/新潮文庫
「ライトノベル完全読本」日経BP

「ライトノベル完全読本」はなあ……うーん。ちょっと期待外れかも。
読んで一番印象に残ったのが、作家からの業界への呪詛の声だっていうのは、どうよ(笑)。
posted by 旅烏 at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入した書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大山鳴動して浜崎ひとりと社員数人

造反有理さんより。
エイベックス株式会社からの文章「辞任取締役の復帰に関するお知らせ
内容は、先日辞表を提出したavexの専務兼プロデューサー松浦氏と、同社系列プロダクション「アクシヴ」の社長兼avex常務千葉氏が、avexに復帰することが内定した、というもの。

なんかしまらない話だねえ。

松浦氏についていくことを明言し、それが大々的に報道された浜崎あゆみは良い面の皮だ。
社員への説明の場では、その場で辞表を叩きつける社員もいたというけれど、そういった社員はもう悲惨だな……


追記:So Wh@t?さんによると、hitomi、EXILEのhiro、TRFのSAMといったavex所属アーティストもコメントを出していたとのことです。
posted by 旅烏 at 10:26| Comment(2) | TrackBack(4) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

三田氏の理屈は中古屋を説得できるか?

というわけで、8月2日に行われた文化庁の著作権分科会。
三田誠広委員がこんな発言をしたそうだ。作家である三田氏の著作についてはこちらでも見ておくれ。手軽なんでAmazonのリンクを貼るけど、このリンクから購入しないでいただけるとありがたい。この人の売上にはあまり貢献したくないので。
それはそうと、発言だ、発言。分科会のレポートを上げてらっしゃるサイトさんはいくつかあるけど、ここでは造反有理さんから引用させていただくと……


三田氏:(前略) 中古販売では、従来から、ゲームソフトや音楽CDの場合はデジタルなので簡単にコピーができ、しかもそれがクローンコピーで元と全く同じである、これに対する権利を守らなければならない、という文脈で語られることが多かった。そして、書籍の場合は、コピーしても製本がうまくいかないので元のものとは違うとして、それらとは区別して考える考え方がある。
 確かに、手元に本を置く欲望を我々は持っており、購入した人からその譲渡に対して対価を求める形で著作権使用料をいただいていたが、昨今は読書事情も変わり、多くは本の所有には関心をあまり持たない状況となっている。漫画や推理小説のようなものについては、繰り返し読まないものが多い。音楽CDのようにコピーを取って繰り返し聞くことがなくても、古本屋で買って読んだら物体としての書籍には価値がないということでまた古本屋に売りに行くということが起きる。推理小説の読者は犯人がわかればよいのである。
 新刊書を買っている人も古本を買った人も同様に本を読むということを享受している。本を買った人は著作権料を支払っているのに対して、古本屋で購入している人は払ってないという状況が生じている。書籍を楽しんだ人から平等に使用料をいただくというのが本を生産したりする者の当然の考えと私は考えている。中古品流通に対して、デジタルと一般書籍を区別なく平等に検討して頂きたいと思う。


「漫画や推理小説のようなものについては、繰り返し読まないものが多い」というところは、まあ、三田氏のあまりの認識の甘さに苦笑するしかないというか。
両ジャンルのファンにとっては、この発言は侮辱以外の何物でもないし、一般に、活字の本より漫画のほうが、繰り返し読まれることが多いと思っていたが、違うのか?
これについては、Copy&Copyright Diaryさんも、不快感を表明している。同感だ。


で、最後の段落だ。この理屈で中古屋は納得し、著作権者に金を払う気になるのだろうか?
これはもう、はっきりとNOだ。
少なくとも、現役新古書店員の私は納得しないぞ(笑)。
大体昔から、本が売れなくなったことや万引きが増えたことを新古書店のせいにされて。大体万引きにあってるのは新古書店も同じ……まあ、とりあえずはそのことは置いておくとして。

「書籍を楽しんだ人から平等に使用料をいただくというのが本を生産したりする者の当然の考えと私は考えている」
なるほど。
では、三田氏が中古車を買うときは、自動車メーカーに自主的に対価を支払うべきだ。
ハヤシライスを食べるときも、考案者の林さんに金を支払え。

なぜ、著作物にだけ、そのような特権的な地位が与えられ得ると考えるのか、理解に苦しむ。なんだっけ? 消尽しない譲渡権だっけか?
いや、本当にわからないのだ。誰か、私にもわかるように説明してくれ。
世の中にあまたある文化的な商品の中で、なぜ著作物だけが特別扱いされるのだ?
私の持っている本やCDやゲームは、私の私有財産だとばかり思っていたのだが、これらは著作権者から借り受けているものなのか? それなら、勝手に中古屋に売るなってのもわかるのだが。
だったら、返却したい本がダンボールで何十箱かあるから、返却先を教えてくれ。



というかね、これというのは、今まで出版界が作り出し繰り返してきた理屈「新古書店のせいで本が売れなくなった」って代物から、自縄自縛的に導かれた権利の要求だわな。
それなら、出版界の皆様には、いいニュースと悪いニュースがある。

いいニュースは、新古書店という業態な、これ、業界内でも、既に成長の鈍化が始まっており、数年後にはマイナスに転じるだろうという予想が強いということ。
つまり、あなたたちの商売を脅かしていた新古書店は、数年後には減っていくのだ。おめでとう。

悪いニュースは、強引に「消尽しない譲渡権」を映画以外にも創設して、中古屋から利益を得ようとしても、そこから得られる収入は毎年目減りしていくだろうということ。
もっとも、新古書店の衰退に伴って、新刊の売れ行きが回復すれば問題ないわけだが。
安心しろ。逆立ちしたって、そんなことで売上は回復しやしない。私が断言しよう。
posted by 旅烏 at 03:39| Comment(10) | TrackBack(1) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

で、sarahってのは、どんな女なんだ?

(社)私的録音補償金管理協会。
略称はsarah。

すまない。その女性のことは知らなかった。
で、そいつはいったいどんな女性なんだ?


彼女は私的録音補償金を管理している。
私的録音補償金ってのは、俺たちがMDやCD-RやCD-RWなんかを買うときに、その代金に上乗せされてるそうだ。知らないうちに、彼女に貢いでたんだな。

すまない、不勉強で彼女のことは全く知らなかった。
で、彼女は俺たちが貢いだ金をなんに使ってるんだ?

そのうち20%が彼女の取り分だ。残りの80%を、JASRAC、芸団連、RIAJに分配して、そいつらが著作権者にさらに分配しているという話だ。

そもそも、どういった理由で、俺たちは彼女に金を払っているんだ?

建前は彼女に金を払っているわけじゃないんだけどな。彼女に言わせると、ダビングが増えすぎたから、金を払えということなんだそうだ。

俺たちがカーオーディオ用にCDを焼くと、それで金を取られるわけだな。
待て、CCCDってあるよな。そもそもCDに焼くことを防止しようとしているやつだ。
でも、焼く時点で俺たちは著作権者に金を払っていたわけだな。
ダビングするために、著作権者には金を払っている。でも、レコード会社はダビングを出来ないようにしようとしている。
おかしいんじゃないか? そこのところはどうなっているんだ?

俺に言うなよ、そんなこと。
posted by 旅烏 at 00:25| Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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