2004年10月29日

還流盤輸入禁止期間は4年に正式決定 或いは馬鹿は何をやらせても馬鹿

最近気の滅入ることが多いんだけども、今日はこんな気の滅入るニュースが待っていた。
「著作権改正要望のパブリックコメントを追跡する」より、文化庁が出したプレスリリース。こちらをどうぞ。

まあ、文化庁は還流盤の輸入禁止期間を4年に正式決定したよ、と。
なんというか、馬鹿は何をやらせても馬鹿なわけで。
馬鹿なんだから、もっと人々のお役に立つ職業に就いたほうがいいと思うぞ。

で、どのへんが馬鹿かというと、具体例の挙げ方が馬鹿。
引用すると


・これまでに約340万枚売り上げている音楽レコードの例
 →発売から4年目に約10万枚、5年目に約8万枚、6年目に約18万枚を売り上げている例
・これまでに約50万枚を売り上げている音楽レコードの例
 →発売から4年目・5年目には数千枚程度だったものが、6年目に約9万枚を売り上げている例



これで鬼の首を取ったように喜んでいる吉川著作権課課長の姿を想像すると、どこか微笑ましささえ感じる。あれだ、馬鹿な子ほどかわいいという奴だ。
でだ、その下に小さい文字でこんな注が入れてある。こちらも引用すると


注:「週に何千枚、年に何万枚」が相当程度の売上であることは、今回実態分析の対象とした約6万タイトル中、トータルの売上でも1千枚に満たないものが約40%を占めることからもわかる。



ね、馬鹿でしょ?
つまり、「調査した6万タイトル中、約40%は具体例で挙げたようなパターンには当てはまりようが無い」ということを、自分で言っているわけ。
あのなあ、今までどんぶり勘定で、自分の老後の安定のために産業界の言うことを聞いて生きてきたのはわかるけれども、もはや衆人環視の中にいるも同然なんだから、もうちょっとまともなデータの分析をしたらどう?
文化庁が言っているのは、喩えて言うとこんなのと同じ。

「お年寄りに運動をしてもらおうと思うんですが、約6万人のお年寄りを調査したところ
具体例
・83歳男性、100メートルを14秒で走破する。
・76歳女性、フルマラソンを4時間で走破する。
という方もおり、お年寄りといっても一概に体力が無いというわけではないので、5000メートルを日本に住むお年寄り全員に走ってもらうことにします。
注:100メートル14秒、フルマラソン5時間がいかに優れた記録であるかというのは、調査した6万人中、約40%の方がこの記録に遠く及ばなかった事からも明らかです」


ったく、6万タイトルを調査したんだったら、売上推移の全体的傾向でも示してそれを根拠にすりゃあいいだろうに、特異な例を二つ上げてそれを根拠にするなんて、本当、馬鹿って予想の斜め下を行くから素敵。
4年にすりゃあ、確かに文化庁が挙げた具体例のような売上推移を示すごくごく一部のタイトルは救われるだろうがね(その割合はいったい全体の何割くらいなのかな? こういうことこそ調査で明らかにされるべきことなんだが)。その影でいったいどれだけのタイトルが国内盤の実質的な売上もないままに輸入禁止され続け、その結果、どれだけ日本の音楽シーンから多様性が奪われることになるのか。
まあ、日本の大手レコード会社は、全力を挙げて衰退しようとがんばっているようであるから、いいんだけどさ、もう。


追記:そうそう、この還流盤輸入禁止っていうのは来年の1月1日から実施されるんだけど、1月1日時点でもうリリースされている「商品」(もう作品なんて言わんぞ)に関しても、4年間還流盤が入ってこなくなる。
なんでそういうことに決定したのか、その根拠は一切示されてないあたりも、想像を絶する馬鹿さ加減が素敵。失業しちゃえばいいのに。
posted by 旅烏 at 23:05| Comment(95) | TrackBack(27) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小学生

いや、今日先輩社員と二人で万引き未遂を見つけましてね。それが小学6年生の二人組みときたもんだ。背中から下げた鞄の中には、アドバンスのソフトがごっそり。
小学生は咄嗟に「これは○○のです!」と、近くにある競合店の名前をあげたけれども、いや、値札にしっかりとウチの店名がプリントしてあるし、大体、セーファーをつけたままソフトを販売する店なんてあるものか(CDやゲームに、なんかプラスチックの枠みたいなものをはめて陳列してある風景、見たことありません? あれをセーファーと呼称しております)。
かくして事務所へご案内、と。


まあ、小学生だから、今回は警察には言わんとこう、と。
で、家の電話番号を聞いたら、なんと片割れが「知らない」という。ほほう。
じゃあ親御さんの名前は? と聞いてみたら「覚えてない」とのこと。
おいおい、随分親不孝な小学生だな
まあ、苦し紛れなんでしょうが。

覚えていないんじゃしょうがないよねえ?
というわけで学校に連絡。
さらに、学校で連絡先を教えてもらって、それぞれの家へも連絡。
親御さん、すぐにはこれないそうで、結局担任の先生が迎えに来て、子供を引き取って行ったんだけれども。


なんつーかね。
以前、今はもう存在しない某掲示板で、アルバイト先で万引きがとっ捕まり、そいつが警察へ連れて行かれる光景を見て
「あんな大事になるなんて……万引きを軽く考えていたけれど、絶対にもうするまいと思いました」
ってな旨、書いてあったのを読んだことがあり、んなもんあったりまえだろうがと呆れ返ったことがあったんですが。
で、以前万引きでとっ捕まえて警察に引き渡した奴が、後で聞いてみると執行猶予中だったってんで呆れ返ったなんてことも思い出したりしつつ。二十歳も過ぎてこんなことで懲役食らう羽目になって、何やってんだか。
なんだかなあ、つくづく嫌になる。
posted by 旅烏 at 04:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

MONEY MARK等

“SOUL TREE a musical tribute to toshinobu kubota”
“Kirinji Archives Singles Best”キリンジ
“Change is Coming”MONEY MARK
“Ruby Vroom”SOUL COUGHING

ウチの店で「中古CD30%オフ!」という、なんというか言い出した奴出て来いというセールが始まったため、仕事上がりに売場を物色し買ってきた品々。

“Ruby Vroom”は持っているのだけれど、盤面に傷がついてしまい、よりにもよって大好きな曲“Mr. Bitterness”がきちんと聴けなくなってしまったので、この機会に買いなおし。おそらくは一生聴き続けるであろう愛聴盤。

久保田利信のトリビュートはライムスター目当て。で、その曲“TAWAWAヒットパレード”(BOO,KEYCO & RHYMESTER feat. BUTTER DOG MARKET)は期待通りのファンキーな出来。
他には“Dance If You Want It”(ゴスペラーズ meets ナニワエキスプレス)、“You Were Mine”(椎名純平 with ダンス☆マン)が聴いていて気持ちよかった。ダンス☆マンがリードボーカルを取ってくれたらもっと良かったのに。椎名純平のソロ作品はきちんと聞いたこと無いんだけれど、もっと粘りつくようなドロドロの曲の方が合うのではなかろうか。
事前の予想では“Missing”(中島美嘉)がワーストだった。実際、中島美嘉のバックで村上ポンタ秀一がドラムを叩くという才能と経験の消費っぷりもなかなか捨てがたかったのだけれど、それ以上に“流星のサドル”(SOULHEAD)がもう俺の好みに合わないこと合わないこと。ギターをやかましくし原曲のもつファンキーさを削ぎ落とした珠玉のアレンジに、久保田利信の対極を行くことを意識したであろう平板なボーカル、日本のHIPHOPシーンに一石を投じるノリの悪さを信条としたライミング、どれをとっても完璧。それなのにMixをD.O.I.氏がやっている才能と経験の浪費っぷりも素敵。

キリンジは「Steely Danに似ているらしい」と風の噂に聞き、お試しのつもりで購入。期待していたものとは大分違ったのだけれど、聴いていて嫌かといったら決して嫌ではなく、今度の休みにでもじっくり聴いてみようかと。

MONEY MARKのアルバムは素晴らしかった。同じオルガン奏者(てか、MONEY MARKはマルチプレイヤーだけども)ってことでMedeski,Martin & Woodsを想起したりもしたのだけれど、俺はMONEY MARKの方がすんなり聴けるかも。聴いていると自然と首が、体が、動き出す。
posted by 旅烏 at 02:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 購入したCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月23日

情報を

新潟で地震があったわけで、私は新潟出身であり、両親も友人も新潟にいたりするわけである。
いや、もう全然連絡がつかねえのよ。実家に電話かけても、友人の携帯にかけても、どこにかけても不通。
おまけに、なぜかネットの調子も悪くなって(なんでだろう?)、ネットで安否情報の検索も出来ず。
6時少し前に地震が起こって、それから定期的に電話し続けたんだけれども、なんとか実家と連絡がついたのは午後9時過ぎ。
いやー、あんなに情報が欲しかったのは生まれて初めてかもしれない。


で、テレビにかじりついて見ていたわけだけれども、学生時代に毎日利用していた新潟駅の改札の様子は変わっておらず、ちょっと懐かしかったり。白新線と越後線の運転は再開したそうだけど、信越本線はまだとのこと。この3つの路線のうち一番多くの乗客を運ぶのが信越本線なんだけれども、新潟市から震源方面へ向かう路線でもあるので、運転再開が遅れるのは致し方なしか。
俺が学生の頃は、駅周辺に夜をやり過ごせる施設って無かったんだが、マンガ喫茶の一軒くらいはできただろうか?

でだ、取材に行ってるマスコミさんよ。出来れば、これから駐車場とかで夜を明かすみんなに、毛布かなんか差し入れてあげてくれ。
今の時期、結構冷えるはずだ。
首相も、こんなときこそ自衛隊を動かして、みんなに暖を取らせてやってくれ。これで小雨がぱらついたり、露や早霜でも降りた日には、あれだ、お年寄りや子どもには気の毒なことになりかねない。



追記:「11時過ぎに先遣隊が新潟空港に到着」って、ヘリ1台で何するつもりだ、馬鹿野郎!!
posted by 旅烏 at 23:01| Comment(6) | TrackBack(1) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

9月は洋楽が売れたらしいが、Utadaはどっち扱いだ?

RIAJが9月のレコード生産実績を発表しました。こちらからどうぞ。
簡単にまとめますと

・CDについて、洋楽は金額ベースで単月前年比109%、累計前年比98%。

・同じく邦楽については、単月前年比83%、累計で93%。

・洋邦まとめると、単月前年比90%、累計で95%。

とまあ、こんな感じ。
去年の9月の数字を見てもらうとわかるんだけど、2003年というのがもうボロボロであり、その去年からさらにかなり落としてしまった邦楽の販売不振ってのが深刻だろうな。シングルもアルバムも満遍なく売れていない。これをどう見るかは人それぞれだろうけど、シングルが売れてないんじゃあ、シングル集と化してしまっているアルバムが売れないのも当然っちゃあ当然か。
で、洋楽はなんとか下げ止まり、と。去年ボロボロだったとはいえ、2ヶ月連続で洋楽CDは前年比クリアしてるわけだから、とりあえずは下げ止まったと判断してもいいのではないかしらん?

いや、待て、9月に販売されたUtadaはどっちだ? 邦楽扱いか? 洋楽扱いか?
Utadaが洋楽扱いでこの数値だったら、ちょっと微妙な感じになってくるなあ。
posted by 旅烏 at 14:49| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ALI SHAHEED MUHAMMAD

“Shaheedullah and Stereotypes”ALI SHAHEED MUHAMMAD

さあ、90年代の音楽シーンを作り上げた偉大な人物の一人、ALIの待望のソロ作。
音的には、在りし日の(3rdアルバムまでの)A TRIBE CALLED QUESTの音でもなく、ましてや後期のATCQを若干乗っ取り気味に彩った、Q-TIPやJAY DEEの高度に洗練されつつも無機質なサウンドでもなく(いや、こっちの音も好きだけどね、俺。なんだかんだ言うても“Amplified”は名盤だと思うし)、LUCY PEARLでの活動の延長線上にある感じ。
ATCQ時代は、サンプラーをまるで演奏するかのように使いこなした彼だけれど、今作では生演奏も多く導入し、R&Bとの親和性の高さを改めて示している。
そうだよな、考えてみりゃあD'ANGELOによるR&Bを変えた一曲“Brownsugar”も、ALIのプロデュースなんだよな。

いや、勝手に「きっとALIは完全裏方モードに入っている感じのアルバムなんだろうな」と思い込んでいたのだけれど、なんと17曲中9曲でALI自らマイクを握っております。ラッパーとしての腕前は、まあ、PETE ROCKと同じくらいうまい。推して知るべし(笑)。ただ、個人的には嫌いじゃないですな。声がいい声してるんでね。元相棒のPHIFEと組んで2MCの掛け合いでもあったら嬉しかったんだけども、さすがにそれは高望みか(笑)。
それでもやはりボーカリストを迎えた曲のほうが印象には残る。
個人的なベストは、Stokey Williamsをボーカルに迎え、なんとAmp Fiddlerまでピアノで参加してしまった“Put Me On”。
ALI本人がラップしている曲だと“Banga”が一番ファンキーで好き。

でもなあ、スムースでなおかつ濃密なグルーヴ感を湛えた曲をこうもそろえられるってのは、やっぱり貫禄ですな。
なーんか、気がつくとアルバム通して聴いていて、しかももう一回プレイボタン押しちゃうのね(笑)。お気に入りです。
posted by 旅烏 at 02:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 購入したCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

紀伊国屋、Webと店舗で絶版文庫を取り扱い

紀伊国屋書店が「ふるほん文庫やさん」と提携するそうで、それを報じたITmediaの記事はこちら
「ふるほん文庫やさん」は以前から同種の取り組みをしていたものの、紀伊国屋ほどの規模のところとの提携となると、こりゃもちろん初めてなわけで。
基本的には歓迎。


以下、「基本的」から外れるところをつらつらと。
新刊書店と古本屋が互いに補完しあう関係を目指すというのはもう大賛成なんだけれども、その補完の中身がどうなるのかなあ、と。
「流通している本は新刊書店で、絶版になった本は古本屋で!」
なーんていう所を狙われてしまうと、ちょっと溜息でちゃうわけですが。
古本屋で本を買う動機が「買いたい本が絶版であるから」であるかというと、必ずしもそればかりではないわけで。
「このマンガ家さんは最近評判だけれど、自分に合うかどうかちょっと試してみよう」だとか「このシリーズをそろえたいんだけれども、全部新刊で買うと結構な金額になってしまうから、古本屋でも探してみよう」とかいうのもありますな。
さらにいうと、古本屋を利用するってのは、必ずしも「本の購入」に限らないわけで、「この本、イマイチだったからうっぱらっちまおう」ってのもあったり。
「新刊書店と古本屋の補完しあう関係」というのが、絶版という限られた領域のみの歪なものになってしまわないことを、切に願うわけであります。
posted by 旅烏 at 01:28| Comment(0) | TrackBack(2) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月19日

著作権保護期間は70年が欧米では一般的な水準……なのかい?

二つ前のエントリでも取り上げたけど、こちらで、関係団体から文化庁に寄せられた意見を読んでみると、「欧米では著作権が保護される期間は70年が一般的だから、日本も保護機関を50年から70年に延長汁!」という論調のものがやたらと目立つ。
こちらの記事でも、JASRACの吉田理事長が同趣旨の発言をしている。

で、謎工さんから、少々誤爆気味のコメントで(笑)、こんな記事を教えていただいた。
引用させていただくと

Stefan Bechtoldが書いているところによると、欧州委員会は(少なくとも調査報告書は)EUでのレコードの著作権期間を現行の“公表後50年”以上に延長すべきではないと判断した。レコード産業からの、もっとも重要なロックのうち何曲かをパブリックドメイン入りから「救う」(彼らの用語では)ために期間を延長しろという日増しに強くなる圧力にも関わらずだ。欧州ではすでに記事となっている(Independent、BBC)。

これは自由な文化を求める戦いにとってこの上なく重要な展開だ。これまでで初めて、政府関連の機関がバランスの重要性を認識した(あるいは、その認識を圧力で潰されなかった)のだ。



欧州委員会ってなんじゃい? と思ったら、ご丁寧にも外務省が解説してくれている。おいおい、これってもしかして、EUでも最大の権力を持つ機関のひとつなんじゃないか?


危ない危ない。「欧州では70年が一般的な水準」って信じ込まされるところだったよ。
posted by 旅烏 at 23:45| Comment(21) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

JASRACについての実に素朴な疑問

what's my sceneさんを読んでいたら、この記事について取り上げていた。
まあ、色々と突っ込むところがあるんだろーなーという感じの記事だが(いや、きちんと読んでいないんで突っ込まないけども)、一箇所だけ気になったところ、というか素朴な疑問が。
いや、JASRACの船村“矢切の渡し”徹氏が「大切な日本の音楽の著作権をしっかりと守っていくことに尽力したい」とコメントしたそうなのだけれども。

いや、JASRACの主目的って、著作権を守っていくことだったけか?
確か、著作権料に関する業務を委任されただけの組織だった気がしたんだが……
posted by 旅烏 at 23:21| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月18日

パブリックコメント危機一髪

いや、こちらをみながら、もうひとつ、著作権法全般の改正要望についてのパブリックコメント、送りましたよ。
文化庁の募集ページはこちら。有志によるまとめページはこちら
まとめページを見てもらってもわかるように、ややこしいことこの上ないのだけれども。まあ、とりあえず募集ページにおける区分では(7)から(9)にあたる部分についておくりました。これは譲渡権・頒布権(消尽しない譲渡権)についての部分。要するに、中古売買の法的規制について反対する旨、メールで意見を送ったわけですな。
全部の意見をまとめて送ろうと思うとこんがらがるので、自分の興味のある項目に絞って送ってみたらいかが? 新たに思いついたことがあったら、また送ればいいわけだし。


しかし、関係団体からの意見を読んでみると、色々面白い。どいつもこいつも金儲けばっかりだな(笑)。
例えば、著作権の保護機関を50年から70年に延長するっていう項目(募集ページの区分では(106)にあたる)には、音楽関係の団体から同じ文面の意見がたくさん寄せられていたりするな。組織の組織票っていうのか?
でだ、その一語一句同一な組織表の中では「欧米などでは70年がスタンダード」ってな旨の記述があるんだけれど、これはほんとうにそうなの? 検証すべき資料が言及されていないので、これだけではなんとも。アメリカが著作権の保護機関を延長したのは、悪評がこちらにも伝わってくるので知っているけれども。
また、保護機関の延長では「欧米並みにしろ!」と声高に叫んでいる音楽関係の団体が、フェアユース規定についての意見募集ではまったく見当たらないのも笑える。フェアユース規定の明文化っていうのも、欧米並みにするには大事なことなのにねぇ。
「欧米並みに保護してくれ! でも、欧米並みに使いやすくはしなくてもいいです」
という本音が実にわかりやすく示されていて、実に笑える。というか、笑いものにするべきだと思うぞ。



ちなみに、私が送った意見の内容をまとめますと以下のような感じ。法律のこたあよくわからんので、いい加減なことしか書いてませんが…

「中古品って、中古車とか中古ゴルフクラブとか古着とか中古家電とか色々あるわけじゃん?
で、そのなかでどうして著作物(本とかレコードとかゲームとか)の中古品からだけ、金を取れるようにするの? 車の設計者や自動車メーカーは中古車から一銭ももらってないのに。
どうして著作物だけ、他の商品と比べてそんなに差別的・特権的な扱いをしていいってことになるの? その正当性、根拠って何さ?
正当性、根拠が俺にはまったく思いつかないので、著作物の中古販売から著作権者へ利益がいくようなシステム作りには反対。どうせやるんなら、中古品全体を対象としたものにしたらどうさ?」

まあ、今までも書いてきたことを繰り返しただけですな(笑)。
posted by 旅烏 at 14:56| Comment(2) | TrackBack(2) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

強い勝ち方ってのは、見てて気持ちいいね

秋華賞をエアチェック。スイープトウショウ、強え〜。あんな印象に残る大外一気も久々だわ。好位抜け出しでダンスインザムードが勝ったとしても、おそらくはこのカタルシスは味わえないわけで、スイープトウショウが勝ってよかったんだよ、きっと。
直線一気のヒロインとしては、個人的にはブロードアピール以来。芝ではアドマイヤラピス以来でも可。
意地でもヒシアマゾンとは言わない。

先日のカルストンライトオも、逃げを打って直線さらに突き放す強い勝ち方だったし、やはり見ていて気持ちいい。あれだね、ホクトフィーバスがさらに強くなったようなって、微妙な馬を喩えに出したな、俺も。
posted by 旅烏 at 01:40| Comment(1) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Talib Kweli等

“The Beautiful Struggle”TALIB KWELI
“Venomous Villain”VIKTOR VAUGHN(M.F. DOOM)
“Milk Me”THE BEATNUTS

Amazonにて。ALIの新譜も一緒に注文していたのだけれど、こちらが先に届いたとさ。
DOOMはまあ、いつもどおり(笑)。KWELIは相変わらず器用だが、前作に比べるとちょっと小粒かも。MARY J.の声が心地よい“I Try”は、多分ヒットするんでしょう。POLICEの“Every Little Thing She Does Is MASIC”を引用した“Around My Way”にはちょっとびっくり。大ネタだけど、元のメロディが美しいからか、やっぱり聴いてても気持ちいい。
THE BEATNUTSも相変わらず。ていうか、ここいらでもう一発クラシック級の一発が欲しいところでありますな。Still You got props. もういっちょ頼むぜ。
posted by 旅烏 at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入したCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月14日

こんなパブリックコメントをおくったよ

エントリを書くのは久々になるわけですが、いや、忙しかったんですわ、ここんとこ。
忙しさが収まったわけではないんだけれども、今日は体力的に余裕があるので、久々に更新しようかと。


さて、昨日が還流防止期間についてのパブリックコメントの締切日でありましたな。送った方もいるでしょうし、見送った方もいるでしょうし、そんなのやってたんだ、しらなかったという方もいるでしょう。
私はというと、いや、昨日の出勤前に慌てて書いて、送信をクリックして、PCつけっぱなしで出勤(しかも遅刻寸前)というテイタラクでありました。いやはや。
それで、出勤前の20分で書いたコメントを、恥ずかしげもなく公開してみようかと(誤字なんかは修正しました)。
笑ってやってください。


還流盤の輸入禁止期間であるが、4年というのはいかにも長すぎる。及び、その期間の算出根拠がわからない数字である。
ご存知の通り、レコード会社は各社とも時限再販を実施しており、現状ではその多く
が6ヶ月、また、さらに短縮の動きもあると聞く。
また、文化庁著作権課の職員さんたちもネットで多くの情報を集めていると思うが、
(その説得力についてはひとまず置くとして)ネット上で邦楽音源の売上の大半がリリースか
ら半年以内に売り上げられているとのデータも示されている。
これは、利益の確保を目的としている時限再販の期間とも合致する。
時限再販、還流盤輸入禁止、いずれも日本の音楽文化の発展のために法で保障された
措置だというのに、片方は6ヶ月、片方は4年というのはどういうことか?
再販期間の短縮については公取委がかかわっており、還流盤輸入禁止については文化
庁が主導を取っているという違いはあるだろうが、そのような行政内部のゴタゴタな
ど、日本の音楽文化にとっては本質的に関係の無いものである。ダブルスタンダード
を容認する理由にはならない。
還流盤輸入禁止期間については6ヶ月を希望するとともに、再販期間の変更があった
際には、柔軟に輸入禁止期間も変更していくことを希望する。
また、4年という期間を案として提示するにあたり、当然のことながら各種方面の意
見や各種資料を参考になさったと思うが、どのような意見があったか、どのような資
料があるのか、公表することを強く希望する。根拠を提示すること無しに期間のみを
提示するから、ますます音楽ファンの不信感を煽ることとなる。いい加減に学習して
いただきたい。
また、案では2005年1月1日時点でリリースから4年が既に経過している作品について
も、法の施行日から4年間輸入禁止できるとなっているが、こうなると、本来の目的
を見失っているとしか思えない。本来の目的は、売上の多くをあげることが期待でき
る期間、還流盤を輸入禁止することにより、国内のレコード会社の利益を保護し、ア
ジアへの進出を促すものではなかったのか? 売上のピークをとうに過ぎてしまって
いる音源の輸入を禁止したところで、音源に触れることの出来るリスナーの数が減る
だけの結果しかもたらさない。
2005年1月1日時点でリリースから6ヶ月を経過していない作品についてのみ、リリー
スから1月1日までの期間を6ヶ月から引いた残りの期間、輸入禁止できるという風に
変更することを希望する。
また、私はそもそも還流盤輸入禁止に反対であり、法律は成立してしまったものの、
これは経過措置的なものであると思っている(経団連からも「時限立法なら容認でき
る」という旨の意見があったはずだ)。
文化はそもそも柔軟に変化していくものである。それを保護する法律も柔軟に見直さ
れてしかるべきだ。なによりも、柔軟な姿勢を文化庁には希望したい。
posted by 旅烏 at 03:03| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月01日

著作権法施行令の改正に関するパブリックコメント(意見提出手続)の実施について

著作権法施行令の改正に関するパブリックコメント(意見提出手続)の実施について

時間が無く、昨日はかけなかったのだが、取り急ぎ。
是非、あなたの意見を文化庁へ。


さて、先の国会でパブリックコメントの募集期間が短かったことに対する弁明として「あれは公的なパブリックコメントとは異なる、単なる意見募集だ」というものがあったんだが、今回ははっきりとパブリックコメントと謳っているにもかかわらず募集期間は10月13日までのわずか二週間。
文化庁は国会答弁などなんとも思っていないということが、わかりやすく示されているな。


このたび、関係権利者の利益の確保と、関係事業者や消費者の利益の調和を図ることを基本としつつ、音楽レコードの国内市場における流通期間や、相当の売上げが期待される期間を総合的に勘案して検討した結果、当該「政令で定める期間」は、国内において最初に発行された日(この法律の施行の際現に発行されているものについては、当該施行の日(平成17年1月1日))から「4年」とすることといたします。


だそうだけれど、いったい何を「総合的に勘案」したものやらさっぱりだ。どういった意見、どういった資料があり、それらをどのように解釈したのかを公開することを、このパブリックコメントを通じて要求したい。
あわせて、こちらをご覧いただきたい。高橋健太郎氏があるレコード店(HMVとのこと)のデータをもとに、発売後2年が経過したアルバムの売上推移について検討したものだ。2年間の売上のうち、リリース直後の半年で、その90%を売り上げているのだ。
それなのになぜ4年なのか、さっぱりだ。文化庁としては最長の「7年」と最短の「1日」の中間を取ったつもりなのだろうが、馬鹿にも程がある。
4年という期間は長すぎる。現状では半年もありゃあ関係者の利益確保には十分であるということも、このパブリックコメントで送ろうと思う。
posted by 旅烏 at 07:28| Comment(5) | TrackBack(2) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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