2005年04月19日

一本多い


私のHNを「たびどり」だと思っていた人は正直に挙手。

「たびがらす」が正解。
ていうか、ユリイカにも「たびどり」って書いてあることにさっき気がついた。
もっとわかりやすいHNにしたほうがいいんだろうか。
でも「旅鴉」だと恐そうで嫌だ。うん。
posted by 旅烏 at 13:23| Comment(4) | TrackBack(6) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

チェーンストア

本屋のほんねさん経由で、知ったかぶり週報さんの4月16日付けの文章を読んだ。へー、ワンダーコーポレーションかぁ。書店でもこういう方式とってるチェーンストアあったのね。知らなかった。

ワンダーコーポレーションさんがやってることを簡単にまとめると

・ある地域への集中的な出店によるドミナントエリアの形成(要は、ライバルが入ってこれないくらい商圏をガッチリ握っちゃう)

・物流センターの設置によるコスト削減

ってな具合になる。
書店以外の物流業をご存知の方にはお馴染みの方法でございますな。チェーンストアとしてはまさしくセオリー通り。

以下、私見。
この方法、大規模な店を出すよりも、中規模以下の店を大量に出店するのに適していると思う(一番わかりやすい例がコンビニですわな)。
何故物流センターを置くかというと、一般にその方が流通コストが安く済むから。「それぞれのお店に発送したりはしなくていいですよ。物流センターにだけ送ってくれれば良いです。一箇所に大量に送ってもらえばいいわけですから、コスト安く済みますよね? ですから、そのコストの分、仕入れ値の方もちょっと負けてもらえませんか?」ってな交渉したりもするわけだ(さすがにバイヤー経験は無いので、商談したことは無いけどね(笑))。
だもんで必然的に、物流センターからより多くの店へ出荷できる体制をとったほうが、メリットは大きくなる。極端な話、物流センターからは大規模店3店舗にしか出荷しないんですよ、なんてことになるとメリットは小さい。「あんたのところは店も大きいんだから、直接納品したってそんなに変わらんでしょう」ってなところ(ジャスコなんかはよりによって大きい店を何店舗も持っているから、いや、スケールメリットの凄いこと凄いこと(笑))。


風の噂に聞くところ、新刊書店は全体に店舗数は減っているものの、売場の床面積はむしろ増えているそうで、つまり、小さな書店が潰れる代わりに、大型の書店が増えているということらしい。
大型の店舗を成り立たせるには当然それなりの規模の商圏人口が必要になる(書店の商圏設定、知らんけどね(笑))。
言い方を変えると、ある程度でかいところにしか大きな店は作れない。
つまり、田舎に大規模店は作れない。うん。


関係ないが私の生まれ故郷の町には、一軒も新刊書店がない。昔はあったんだけどね。何年も前に潰れてそれっきり。
その代わりといっちゃあなんだが、隣町に郊外型の本屋ができた。


新刊書店が一軒もなくなったわが故郷にも依然として人が住んでいるわけで。人が住んでいる以上、そこには開拓すべき市場がある。嗚呼、宇宙、それは最後のフロンティア。
田舎にもスタートレックのファンはいる。
人が少なければ大きな店は作れない。でも、小さな店だったら作れるのだ。
単独では採算を取るのにも一苦労かもしれないが、チェーンストアのメリットを活かせば、もしかしたら利益まで生み出せるかもしれない。
知ったかぶり週報さんで紹介されていたワンダーコーポレーションのような方法は中規模以下の店をどんどん出店するのに適していると書いたけれども、書店の大規模化が進み、地方の新刊書籍市場(こんな言い方するのかは知らん)が空洞化したりしたら、まさにそここそ絶好の草刈場になるんじゃないかな。


先日来、出版の流通のこととか何回か書いているけれども、私は将来的には新刊書店でも大きな会社による市場の寡占化が起きると思っている(というか、むしろ起きた方がいいぐらいに思っている)。
ただ、その寡占化は、例えば紀伊国屋とか丸善とかブックファーストとかジュンク堂とか、大きな店をたくさん持っていますよ的なところでは無理だとも思っていたりする。むしろワンダーコーポレーションが取っているような、きちんとした自前の物流システムを整えているチェーンストアが有望なんじゃないかな、と。
何故そう思うのかというと、理由はいたって単純。他の業界が軒並みそうなっているからだ(笑)。お客さんを相手にしているという店では書店もそれ以外の小売も同じ。だったら、寡占化への道筋も同じようにならないとも限らない。
posted by 旅烏 at 06:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月17日

大韓民国における中島さんは法的には問題ないが少々汚い

what's my scene?さん経由、趣味の問題2さんより。
韓国に置いてある邦楽がどうもきな臭いという話。
いや、レコード輸入権の申し立てリストに載っていない商品でも、「日本国内頒布禁止」ってな表記がぞろぞろ出てくるという話。中島美嘉のCDなんかもそういった表示がなされている、という話。

法律的には問題なかろう。
ただ、非常に嫌らしいねえ。
what's my scene?さんでも言ってはるけど、これ、税関でトラブル起こるんじゃないかなあ?

輸入業者がごく普通にそれらの輸入盤を(税関のサイトなどをきちんと確認した上で)輸入し、現物を見てみたら表示を見つけて青ざめる、と。
これまた強烈な抑止力ですこと。

これが「輸入権施行前の音源にそういった表示が残っているだけです」ってんならまだわかるんだけど、趣味の問題2さんが挙げてらっしゃる中島美嘉の「桜色舞うころ」って、輸入権施行後のリリースじゃなかったっけ?
だとしたら、これは間違いなく確信犯だよなあ。自分らが無理やりこじ開けた手続きすら踏むのを省くか。
法的には問題ないだろう。ただ、非常に汚らしい印象を受けるね。
posted by 旅烏 at 00:58| Comment(38) | TrackBack(9) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月16日

さて、なんのために安くするのか

先日のこのエントリに続いて、本の価格について考えたことを書こうと思う。が、結論が出ていない上にえらく漠然とした話になってしまう。

まずは、未公認なんですぅさんのエントリ「本の売価ってやっぱり『高い感じ』がするんじゃないの」が参考になるので先にご紹介。


で、紹介した後でえらく漠然としたことを書くよん。
まずは、本が安くなるという事に関して。

1・再販の価格設定が安くなる
2・再販がなくなるか緩くなるかして、店舗が値下販売を出来るようになる
3・その両方

この三パターンがあらぁな。
もうひとつ、安くするとして、いったい何のために安くするのか、ということ。

何のために安くするのか。奇麗事はひとまず置いておく。安くすることで利益がそれまでより増大することを期待して値下をするわけで、つまり、安くした結果利益が減っただけに終わりましたというのでは、経営が苦しくなるだけでなーんの意味も無い。

さて問題。安くしたら本の売上は上がるでしょうか?

この問題の正解が「上がる」だったら、みんなハッピーなのよね。
でも「変わらない」が答えかもしれない。以前、煙草の値上げを例にとって、同じく嗜好品であることが多い書籍についても、売価の上げ下げの効果は出にくいのではないか、なーんてことを書いた覚えもあるね(笑)。もちろん素人考えですがね。

さて、というわけで、私は値下をしても売上高は変わらないんじゃないかな、と漠然と思っているわけですよ。
でも値下できる体制は整えた方がいいと思ってるのね。上に上げた三択で言うと「2・再販がなくなるか緩くなるかして、店舗が値下販売を出来るようになる」の方向で。いや、3でもいいんだけど。

で、ここでちょっと待てという話になる。その方向で値下を出来るようにしたとしてだ、利益は増えるのか? 利益が増えなければ意味が無いんだろ? ってな具合だ。

そうなんですよ。利益が増えなければ意味が無いんですよ。
逆に言うとね、「売上高」が増えなくても「利益」が増えれば何の問題も無い。

と、ここまで読んでくれた人は「ああ、なんだその話か」と思われる方もいるのではないだろうか。そう、利益を増やせばいいんだ。
利益を増やすにはいくつか方法があらぁな。

・売上を伸ばす
・コストを削る

では、コストを削ってみよう。さあ、材料費は削った。人件費も削った。流通コストは多分これから削る(笑)。じゃあ後は何を削る。
在庫ですな。

在庫を減らすにはどうしたらいいか。

・作り過ぎない
・余ったら売る

シンプルですな。
売るにはどうしたらいいか。
値下すりゃあいいんだよ。

待った。そんなの、本屋が損を被るだけじゃないか。だったら、余分な在庫は返品して済ませますって。
うん、だからまずそこをなんとかしないといけないんだろうなあ。
結局、流通をいじらずに値下だけしても、誰かが損するだけで終わっちゃうんだろう。


以上で、漠然としてなおかつまとまりの無い話はおしまい。


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posted by 旅烏 at 23:40| Comment(17) | TrackBack(4) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月13日

「高い」「安い」を売る側が言っちゃあなるめえ

書籍編集者esのつれづれ書評さんのエントリ「 本は高いか、安いか? 本の適性価格とは」を読んでみて思ったことなど。

いや、「うちも台所は苦しいんですよ」というのはわかるんだけど、「高い」「安い」を売る側が言っちゃあいかんだろう(笑)。そんなもん、買う側の心理に依存するわけだから、売り側がどうこう言える性質のものじゃないし。
それと(リンク先のコメント欄でも書かせていただいたのだけれど)、一番気になったのがやはり「本だけが『高い!』と言われるのはなぜだろう?と思ってしまいます」という部分。おそらくは無意識のうちに「本だけが」という前提になってしまっているあたり、失礼ながらちょっとした危うさを感じる。
いや、だってさ、きょうび高い物なんて本だけに限ったことじゃないでしょ? これだけ景気の悪い話が何年も続いている世の中なんだから、「高くない」とか「安い」と思われている商品のほうが少数派なんじゃないかな?

で、「安く出来ないので高くても皆さんに読んでもらえる本作りをがんばります」という方向性もアリだとは思うんだけども、これって言い換えると「ベストセラーをどんどん出せるようにがんばります」なわけで、業界全体がこの方向を目指してしまうとちょっと恐ろしいものがあると思うのですよ。ますますリスクが高くなるというか、ますます博打みたくなるというか。ついつい国書刊行会の高い本を買ってしまう身からすると、今よりベストセラー偏重を目指して行きますと言われているのも同じような気がして、悲鳴の一つも出ようというものですよ(笑)。

だから、やはり業界全体としてはいかに利益率を向上させていくかというのが問題になるべきだと思う。
そのための具体的方法は……業界人じゃないんだから、知りません(笑)。でもなにかあるんじゃないかなあ。コンビニにおいてある廉価コミックも、その例の一つでしょ? 出版社だってプロの集まりなんだから、アイデアが出てこなかったらむしろその方が不思議に思えるというか……だって現状だと「本の原価を安くするためにどのような努力がなされているか」って、全然見えてこないもの(逆に「こんな工夫がなされているんですよ」というのがあったら、是非閲覧者諸賢にご教授いただきたいところ。お願いします)。
posted by 旅烏 at 03:22| Comment(2) | TrackBack(7) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

歯切れが悪くなっちゃったなあ

なんか毎日取り上げちゃってるけれども、川内博史代議士の正々堂々BLOGの4月12日付のエントリ「補足説明」において、再販制度に関する記述が見られた。以下、引用。

ここからは、先週のブログの補足説明をさせてください。

まず、独占禁止法の改正案については、23条1項のただし書、

「当該行為が一般消費者の利益を不当に害することとなる場合及びその商品を販売する事業者がする行為にあっては、その商品を生産する事業者の意に反してする場合は、この限りでない」

この規定が、とても重要になってくると思います。

権利者が、ただ権利者であることだけを理由に、なんでもかんでもやることは、とても裁判に耐えられるとは、思いません。

出版界が、ポイントカードを受け入れざる得なかった背景が、この辺にもあるのではないでしょうか?


なーんか歯切れが悪くなっちゃったなあ。もしかして俺のせいか? んなこたあねえわな。
だってさ、何も言っていないも同然じゃないのさ、上の引用部分。
ちょっと整理してみましょうか。

いわゆるエンタメ議連がCDを再販から外すことを目指している。

その手段として、法律で再販の適用範囲を出版関係のもののみと明記しようとしている。

その独占禁止法の改正案を通すべく、活字文化議連と相互協力しようとしている。

ところが、活字議連が提出しようとしている文字・活字文化振興法にはなぜか版面権も盛り込まれている(11日のシンポジウムでは「版面権の創設(出版者の固有の権利)」という項目が「著作者及び出版者の権利保護の充実」という、これまた歯切れの悪い表現に置き換わってはいたけれども)。

川内議員曰く、版面権は再販制と二重の保護になるから反対の立場になるだろうとのこと。


版面権には反対という立場のまま、相互協力ってのは出来るものなのかな、というのがエンタメ議連に対しての一番の疑問かなぁ。答えてくれるといいんだけれど、調整にも時間がかかるだろうしねぇ。
個人的には肥田議員に送ったメールの返事待ちなんだけれども、とりあえずまだお返事は届いておりません。今週中待ってまだ返事が来ないようなら、他の活字議連の議員たちにも同様の質問をメールしてみることにしようかと。鈴木恒夫議員とか石井郁子議員とかふじすえ健三議員とか。
posted by 旅烏 at 00:47| Comment(24) | TrackBack(5) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月12日

ODB等

OL' DIRTY BUSTARD(OSIRUS)/The Official Mixtape
ANTIBALAS/Who Is This America
FEMI KUTI/Africa Shrine
ASHERU & BLUE BLACK OF THE UNSPOKEN HEARD/Soon Come...
ERIC B & RAKIM/Paid In Full

なんか久々にCD買った気がする。
ODBの遺作を今聞いてるんだけど、半ばまで聞いた感想だと、うん、いい感じ。
というか、客演してるBLAH OF BLAHZAY BLAHZAYって誰かと思ったら、BLAHZAY BLAHZAYのMCであるOUTLOUDじゃないか。うっわー、久しぶりだわ。まだやってたんだ、この人。今のところ(多分)唯一のアルバムである“BLAH BLAH BLAH”は密かに今でもお気に入りだよ、うん。
他にもROYAL FLUSHが客演していたり、K-DEFが数曲を手がけていたりと、面子の所々が妙に懐かしい。いい意味でWU-TANG色薄め。
posted by 旅烏 at 20:41| Comment(0) | TrackBack(7) | 購入したCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パーリスに見る立川世代(特に俺)の限界

時代に乗ってBLOG化したパーリスにこんなことが書いてあったよ、ヘヘイ。


 特にラップはダメだ、ちゃんとした曲のつけ合わせとか、良いメロディーにラップ風の歌が乗ってる形式のは私も良いと思うが、ズンズンとリズムだけの音にラップだけの曲はこの日本じゃヒットしない。もう間違いないね。

 もっと言えば音楽にラップなんかいらない。80年代に音楽スタイルが出尽くして、何か新しい表現方法はないかと生まれたようなもんだから元々無用の長物。人口盲腸みたいなもんだ。

 だいたいラップの奴らって反抗的なこと言ってる割に何で全員右へならえでお揃いの口ヒゲ・ニット帽なんだろ。すげえ笑える。制服?

 ああ、あのニット帽が本体なんだよきっと。家ん中でも脱がないし。下の人間はニット帽に操られてるんだ。ニット帽取るとすごくいい人なの。東大の角帽かぶると態度がデカくなる「おじゃまんが山田くん」の長男みたいにね。



以下、一部改変してみる。


特にロックはダメだ、ちゃんとした曲のつけ合わせとか、良いメロディーにロック風の声が乗ってる形式のは私も良いと思うが、ギャンギャンとギターだけの音にシャウトだけの曲はこの日本じゃヒットしない。もう間違いないね。

 もっと言えば音楽にロックなんかいらない。40年代に音楽スタイルが出尽くして、何か新しい表現方法はないかと生まれたようなもんだから元々無用の長物。人口盲腸みたいなもんだ。

 だいたいロックの奴らって反抗的なこと言ってる割に何で全員右へならえでお揃いの革ジャン・リーゼントなんだろ。すげえ笑える。制服?

 ああ、あのリーゼントが本体なんだよきっと。台風が来ても崩れないし。下の人間はリーゼントに操られてるんだ。散発に行くととすごくいい人なの。東大の角帽かぶると態度がデカくなる「おじゃまんが山田くん」の長男みたいにね。



うむ、陳腐だ。今時リーゼントなんて尾藤イサオくらいしか思い浮かばないし。じゃあ何にすれば良かったんだ? 眼鏡か? ブーツか? ロンブーか? アイシールド21か? 見てないけど。
所詮、立川世代の俺にはこの程度のことしか出来ないのだ、嗚呼。
というか、ロックやポップスに一家言ある人って、時に病的なまでにHIPHOPを嫌っていたりするんだけれども、これって伝統かなんかだろうか?
うん、きっと伝統なんだろう。俺が知らないだけで過去になんかあったんだよ、多分。アフリカン・バンバータがメガデスをスピニングチョークでKOとか、なんかそんな感じの。IWGP流出! 小島が王者へ! みたいな奴。もちろん、ノアだけはガチなわけだが。
まあ、ほっとけばそのうちブームが終わり、残る人だけ残るだろうから、そっとしておいてください。
posted by 旅烏 at 14:17| Comment(1) | TrackBack(7) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

文字・活字文化振興基本法シンポジウム 或いは一歩後退か玉虫色か

11日、活字議連の主催で文字活字文化振興基本法のシンポジウムが開催された。そのことを報じた読売の記事はこちら。ただまあ、毒にも薬にもならんようなことしか書いていない。

図書館と著作権について扱っているBLOG、Library & Copyrightのgomameさんがこのシンポジウムに参加されたそうで、そのレポートを挙げてらっしゃる。こちらこちらからどうそ。
公貸権についてはあまり詳しくないのだけれど(というか、公貸権を求める動きは鎮静化しているような印象があったのだけれど)松本侑子氏が公貸権を求めるアピールを行い、またその内容がしょーもない代物であったらしい。是非リンク先を読んでいただきたい。

また、いくつか資料が配られたらしいのだけれど、その中には肥田美代子議員のサイトで公開されている文字・活字文化振興基本法案(骨子案)と、その施行に伴う施策の展開もあったらしいのだけれど、一箇所、サイト上の資料と配布された資料で異なる点があったらしい。
施策展開の『版面権の創設(出版者の固有の権利)』という項目が『著作者及び出版者の権利保護の充実』になっていたんだそうだ。
さあ、これをどう見るか。
字面から「版面権」の文字が消えたことは確かなので、これをもって版面権創設の動きからは一歩後退と見ることも可能だ。
その一方で『著作者及び出版者の権利保護の充実』となると、正直なところどうとでも取ることが出来る玉虫色の表現である。Library & Copyrightさんでは「これは公貸権をも含まれたことを意味するのではないか」との見方をしている。
いや、展示権も版面権も公貸権も中古規制も、全部権利保護だって言い張ることも可能なんだよなあ(苦笑)。
一歩後退と見るか、よりやっかいな玉虫色になったと見るか。いずれにせよ、気に留めておかなければなりますまい。
posted by 旅烏 at 12:24| Comment(16) | TrackBack(9) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月11日

肥田美代子議員にメールを送ったよ

こんなこともあり、活字文化振興法案に対する疑念が高まってきたので、つたない文章で肥田美代子議員に質問のメールを送ってみた。活字文化議員連盟はもちろん、その前身である活字文化議員懇談会にも名を連ねている肥田議員であるから、きっときっちりとしたお返事をいただけるに違いない。
以下、送った文章を掲載。


ネットで活字文化振興法案について知りました。その中には版面権の創設と書
籍・新聞・雑誌における現行再販制度の維持が盛り込まれているようですが、ど
のような根拠を持って現行の再販制度を維持し、さらに版面権を創設するべしと
主張しているのかが読み取れませんでした。
つきましては何点か質問させていただきますので、お答えいただけると幸いです。

・現行の再販制度が廃止された場合、各種出版活動にどのような影響が出るかを
具体的な数値を用いて推測した資料をもとにこの主張はなされているのでしょう
か? もしそのような資料があるのでしたらご教授ください。是非参考にさせて
いただいと思いますので。

・また、欧米諸国では書籍に再販制度を適用していない国や、再販制度を適用は
しているが日本と比べて柔軟性を持たせている国なども多いようですが、活字文
化議員連盟の主張は「より柔軟な再販制度へむけての検討」をも除外し、現行の
再販制度を推進するものなのでしょうか。

・版面権についてですが、既に同様の著作隣接権が創設されている音楽業界では
著作者の意に沿うことの無いレコード会社の活動も問題となっています(世界的
にも著名なグループであるYMOが、自分たちが望んでいない形での過去の音源再
発に心を痛め、ネット上に謝罪の文章を公開したのは記憶に新しいところで
す)。活字文化振興法を読んだ人からも「現在書き手は弱い立場にあるのに、よ
り出版者の権利を強くしてどうするのだ」という声も上がっています。
現在、出版する側は版面権を持っていないがゆえにどのような不利益があるので
しょうか。議員連盟においても具体的な議論がなされたことと思いますので、ご
教授願います。

・また上記と関連し、版面権を創設することによって出版者はどのようなメリッ
トを得るのか。これも当然具体的な議論がなされたことと思いますので、ご教授
願います。


個人的には、昨年の(穴だらけの主張を持ってゴリ押しされた)レコード輸入権
のこともあり、この法案も出版業界からのロビー活動によってつくられた、極め
て経済的な性格が強いものではないかとの疑念を持っています。最近施行されま
した書籍における貸与権では、現行では出版社には一銭も入りませんが、版面権
が創設されれば出版社が堂々と報酬を請求できる(それどころか貸与を出版者が
拒否することも出来る)ようになるであろうことなども考え併せますと、その疑
念はいや増すばかりです。
そのような疑念を払拭するためにも是非お答えをいただきたいと思います。乱
文、失礼いたしました。



昨年のレコード輸入権の経験からすると、このような問い合わせメールは黙殺される可能性が非常に高いのだが、お返事がもらえなかった場合にはこちらも好き勝手に誤解させていただくことにしましょうかね。


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posted by 旅烏 at 13:34| Comment(5) | TrackBack(10) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

活字文化議員連盟←活字文化議員懇談会

生活日報:活字文化振興法骨子案を読むで、この骨子案をまとめた活字文化議員連盟の前身として、活字文化議員懇談会というのがあったことを知った。なんでも再販制度維持を目的として結成されたそうで、おいおい、おだやかじゃねえな。
検索してみたら、こんなアピールが見つかった。


なんじゃ、こりゃあ?
また、自民公明民主と豪華に超党派ですこと。おほほ。
本格的に嫌な感じがしてきたので、問い合わせのメールでもしてみようかしらね。
posted by 旅烏 at 12:45| Comment(2) | TrackBack(5) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

しずちゃん、テレビって怖いんだぜ

いや、南海キャンディーズとは何にも関係ない話なんですがね。

この春、新しいアニメが始まったりもするわけでございまして、我が家は立地のせいかテレビ大阪うつらねえわ、家に帰ったらすぐに寝るわで基本的にアニメは見ない生活を送ってるので関係ないんですが。仕事の上では影響大でございまして。

いや、ちょっと前まで「ツバサ」も「アイシールド21」も倉庫にたくさんあったんですってば、奥さん。本当ですよ。遡ればMAJORもジパングも夏ごろまでは倉庫でうなっていたんですよ。本当ですよ、奥さん。信じてくださいよ。二つで十分ですよ。信じてくださいよ。

フォークト・カンプフ検査を華麗にパスしそこなったところで、いや、アニメ化の声が聞かれた途端にアレですよ。仕方ないのでNARUTOとかONE PIECEとかGet Backersとかを拡げて、空いてしまった棚を埋めるわけですが。

ちなみに、売場における担当者であるところの私は上記のタイトルを一つも読んでおらず、「好きなマンガ家は?」というしつもんにはわかつきめぐみとかあさりよしとおとかやまむらはじめとか「平仮名」ばかりがならぶわけですが、これは担当としてはまずいですか、そうですか。
posted by 旅烏 at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月09日

エドモンド・ハミルトン、やまむらはじめ、松田円など

「反対進化」エドモンド・ハミルトン/創元SF文庫
「幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる」仁賀克雄 編/ハヤカワ文庫NV
「カムナガラ(8)」やまむらはじめ/少年画報社
「カムナガラ 0 外伝」同上
「かいしゃいんのメロディー 残業編」大橋ツヨシ/竹書房

以下、全部芳文社
「Pocket(1)」しおやてるこ
「ひまじん(2)」重野なおき
「さゆリン(2)」弓長九天
「らいか・デイズ(1)」むんこ
「サクラ町さいず(1)」松田円


カムナガラはあいかわらずかっこいい。鳴神先生、強すぎ。
芳文社の5作品は全部4コマ(「かいしゃいんのメロディー」もそうか)。まんがタイムきららは読んでいないので、きらら連載の「Pocket」は良く知らないけど、他の4タイトルはどれも連載を楽しみにしている作品。特に「らいか・デイズ」と「サクラ町さいず」は面白いよー。
posted by 旅烏 at 02:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 購入した書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月08日

エンタメ議連の立場

昨日に続いて川内博史議員の正々堂々BLOG。本日付のエントリ「一番報告したかったこと」で、エンタメ議連の立場について説明がされている。
どうやら、エンタメ議連と文字・活字文化推進議員連盟は、エンタメ議連が目指す再販制の改正(再販制度が及ぶ範囲を書籍・雑誌・新聞に限ると法律に明記する)について、相互協力をとることを検討しているらしい。で、相互協力できるということについて川内議員は「よっしゃぁー!!」となったわけだ。
版面権については、再販制と二重の保護になってしまうので反対になるだろうとのこと(確定ではない。見通しである)。



んー、やっぱりすっきりしねえな。
いや、エンタメ議連は当面の目標として音楽における再販制度の廃止を目指しているわけで、そのためには文字・活字文化推進議員連盟と連携を取るのが有効な手段なのだろうというのは想像がつくんだけれども、問題はこれが「出版における半ば恒久的な再販制度の是認」と受取られてしまわないかどうかなんだ。
再販制度をも含め、書籍流通全般がもっと柔軟に物事に対応できるような体制というのが、今求められていると思うんだわ(だから再販だけじゃない。再販制度を廃止すればみんなハッピーというわけではない。でも、再販含めもっと柔軟にできたらハッピーになる人は増えるんじゃねえかな)。
もちろん、実際にエンタメ議連に問い合わせたら(やんないけど)おそらくは「これは出版業界が現在の再販制度をとりつづけるということを奨励するものではない」ってな感じの答えが返ってくるとは思うんだわ。
ここで文字・活字議連とぶつかっても得することは無いだろうって判断もわかるんだよ。

でもすっきりしねえもんはしないんだから仕方ない。あー、もう!
posted by 旅烏 at 21:00| Comment(20) | TrackBack(5) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月07日

え? 一致するの?

少し前の話になるけれども、川内博史議員正々堂々BLOGで3月31日に投稿されたエントリ「ビックリしたぁ!!」より一部引用。

明るいニュースも一つ。
独占禁止法23条の著作物の明示について、活字文化推進議員連盟の肥田美代子事務局長と意見交換しました。活字文化推進議員連盟は、今国会に活字文化振興法を議員立法として提案するとのこと。
その中に、出版物の再販売価格制度の維持も盛り込みたいという思いがあり、ぼく達エンタメ議連が提案している、法23条の著作物を新聞・雑誌・書籍と法律上明記するという主張と一致。
音楽配信については、公取委から着うたについての排除勧告が出されていることもあり、音楽文化については再販制度ではなく、新たなビジネスモデルを作るべきでしょう、とがっちり握手。よっしゃぁ!!


え?
活字文化振興法に盛り込まれる出版物の再販制度維持とエンタメ議連の主張って一致するの?

エンタメ議連は昨年の文部科学委員会ではレコード輸入権が大きな争点になったので、その流れで音楽に関連した問題に取り組んでいるのだと(つまり、まずは音楽についての問題から取り組んでいるのであって、いずれはもっと広く著作物にまつわる問題に取り組んでいくものと)思っていたんだけども、うーん。これは早合点だったのだろうか。
この「よっしゃぁ!!」をどのように理解したらいいのだろう。「とりあえずは、活字文化推進議員連盟の主張とエンタメ議連の主張はぶつからないので、議論がスムーズに進行できる」ということなのか、それとも「エンタメ議連も活字文化振興法に盛り込まれる出版物の再販制度維持に合意する」ということなのだろうか。
出版物の再販制度もなくなるか、もしくはもっともっと柔軟性を持たせたほうがいいと思っている身としては、後者じゃないことを祈るばかりであります。



追記:と、いうわけで久しぶりに民主党ホームエンターテイメント議員連盟のサイトへいってみた。一部引用。

新聞の再販制度については、戸別配達制度の維持による国民の知る権利の確保、書籍・雑誌については、著作権隣接権の不存在、新古書店などによる、消費者の利便性、などにより再編制度の対象とすることが、なお相当である、とした。




ありゃりゃ……
活字文化振興法骨子案では、著作隣接権であるところの版面権の創設も盛り込まれているわけで、書籍・雑誌の再販制度存続の理由の一つに「著作隣接権の不存在」を挙げている以上、活字文化推進議員連盟の主張とエンタメ議連の主張は食い違うのではなくて?
posted by 旅烏 at 23:51| Comment(21) | TrackBack(6) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月06日

再び浮上する版面権

ここ数日、seesaa重すぎ。真剣に引越し検討中。

それはさておき気になるニュース。今回はリンク先多いっすよ。
大体経由先が多い(笑)。
モノグラフ生活日報:文字・活字文化振興法骨子案ってなんだ?愚智提衡而立治之至也:活字文化振興は国の責務YOMIURI ON-LINE:活字文化振興は国の責務
で、一番最後の記事を読んでみますと、超党派の活字文化議員連盟が文字・活字文化振興法の骨子案をまとめましたよ、と書いてある。
さらに検索をかけたら、ひだ美代子議員のサイトを見つけました。確かこの方、昨年著作権法が改正されたときの委員会で、貸与件に関して質問していた人じゃなかったかしら? 記憶違いだったら申し訳ない。
このサイトに載っているのが骨子案の要旨になるのかな?

骨子案は大きく3つに分かれているようで、一つは図書館に関するもの、一つは教育に関するもの、最後に出版活動に関するもの。
うち最初の二つについては、正直詳しくないのでコメントはしないことにします。図書館関係だとブログ持ってる方も多いし、そちらでも既に語られているか、これから語られることになるでしょう。
でですね、三番目、「出版活動への支援」というところを見ると、なぜか「再販制度の維持」と「版面権の創設」というのが盛り込まれている。

版面権というのはなにかというと、音楽を楽譜としてのどーだこーだとかあるらしいんですが(詳しくは検索するなり何なりで調べてみてください。ええ、私、手を抜いております)、ここでいうところの版面権とは「版面権の創設(出版者の固有の権利)」とありますように、要するに出版における著作隣接権であります。本当、みんな権利大好きだね〜。

版面権について、経緯を追っているわけではありませんが、これが初めて議題として出てきた代物ではないということくらいは私も知っているわけでして、その協議がどうなったかというと、こんな感じで物別れに終わっているのであります。

経団連との協議が中断している中、議員立法という今までの話し相手をすっ飛ばす形で再び版面権が浮上してきたわけですな。力技です。




えーと、もう文体を変えてぶっちゃけちゃうけれども。
だからよ、「文化」の傘に隠れて商売の話なんぞするんじゃねえよ、ったく。
とりあえずあれか? これで著作隣接権ができたら今年から施行された貸与権、さらに成立を狙っている展示権がらみで堂々と金をもらえるからウマーってか?
他力本願、大いに結構。ニッチを埋めずに外堀だけどんどん埋めて、その結果更なる市場の縮小を招きたいならそれもいいだろうさ。自殺を止めてやる義理もないような気がしてきたわ。
ニッチ産業すら見放していく業界になればよろしかろう。
posted by 旅烏 at 23:58| Comment(19) | TrackBack(9) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NHKでやっていた「日本の、これから」という番組を最初の30分くらい見ての、簡単な、本当に簡単な感想

「私の成功経験は他の人にも問題なく敷衍できる」という無邪気な思い込みはなんとかならないもんですかねえ?
posted by 旅烏 at 00:26| Comment(6) | TrackBack(4) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月05日

カンブリア紀の怪物たち(サイモン・コンウェイ・モリス/講談社現代新書)

この間買った「カンブリア紀の怪物たち」読了。
バージェス頁岩やらエディアカラ動物群やらアノマロカリスやら扱った本というとスティーブン・ジェイ・グールドの「ワンダフル・ライフ」が有名だけれども、結論から言うと、読み物としては「ワンダフル・ライフ」の方が面白い。
というか、読んでみた感じ、「カンブリア紀の怪物たち」は「ワンダフル・ライフ」に対する反論として書かれた部分が大きいように見受けられる。最後の3章は丸々グールドに対する反論にあてられているといっても良いくらいだし。専門的な記述も多くなるので、グールドの方も読んでいないとピンとこないところがあるような。モリスはグールドの本を指して冗長であると評しているけれども、モリスのグールドに対する反論も冗長になってしまっているのがなんともはや。
だから、「カンブリア紀の怪物たち」は「ワンダフル・ライフ」とあわせて読んだ方がいいと思う。その方がずっとわかりやすい。そうしないと後半の章の持つ意味が希薄になってしまい、読むのがちょいときつくなる。逆にあわせて読むことで後半の章の持つ意味がわかり、モリスの主張をすんなり理解できるに違いない。
posted by 旅烏 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「問い合わせる」という行為はハードルかもしんない

本屋のほんねさんのエントリ「書店の未来系?」より。日経BPリアルタイムリテール「“ポスト・フューチャーストア”を目指すフューチャー・ブックストア」。タグやら端末やらを利用した小売店の話。


便利にはなるだろうけど、どうなのかなあ?
問い合わせたときにすぐに在庫が見つかるってのは便利ではあるだろうけど、在庫をきちんと整理していれば済む話で。在庫の整理ってのは大変な作業だけれど、それでもやらなきゃいけない大事な作業の1つだし。むしろ、いかに在庫を整理しておくかってのが腕の見せ所というかな。
言い方を変えると、片付けておけばいいだけだから、コストのムダじゃん? と言えなくも無い。
防犯って意味では効果あるかもしれないけども、ICタグじゃなくてもいいんじゃないかとは思うし。


端末は便利かもしれないけれども、それならネット書店でいいじゃんという本屋のほんねにおける指摘ももっともだと思う。


私自身、どういうときにネット書店を使うかというと、何が欲しいか、誰のものが欲しいか、欲しい商品が明確であるときであることが圧倒的に多い。これは実在の本屋に当てはめると、店員に問い合わせるという行為に当たると思う。あの本が欲しい、でも探してもどこにあるかわからない。じゃあどこにあるか聞いてみよう、と。

しかしですよ、探して見てみつからなかった商品を店員に問い合わせるところまでしてくれるお客さんというと、限られてくるんじゃなかろうか。
そこで端末の登場ということになるんだろうけど、うーん、やっぱりピンとこないなあ。色んなお客さんがいるわけでさ。そのお客さんのすべてとはいわないまでも多くに、わかりやすく陳列場所を示すことが出来るかというとねえ。難しいんじゃないかな。


日経BPで取り上げられている流通の革命というのが情報化による在庫位置の確定だとしたら、お客さんにとってみれば「問い合わせてまで在庫を確認する」という高いハードルを乗り越えねばならないものだし、働く側にとって見れば整理しておけばそれでいいじゃんというものだったりする。便利にはなるだろうけど、決定打にはなりえないでしょ。


私にとってリアル書店の魅力というと、その場ですぐに手に入れることが出来るということが1つ、それと店頭を見て回ることで存在も知らなかった本と出会うことが出来ることが1つ、出かけたついでに色々他のことも出来るというのがもう1つだったりする。
このうち二つ目、知らなかった本との出会いというのはネット書店では今のところ太刀打ちできないところであると思う。色々工夫してはるのはわかるんだけどね。
これが本屋のほんねさんがブックオフ対策として指摘されていたMDの重要性につながってくる話だと思うんだけど、そのMDになんら寄与しない流通上の改善がなされたところで仕方ないんじゃないかななどと。


昨日も書きかけたんだけどさ、MDっつっても限界があると思うわけで。
新刊書店がうつことの出来る手段ってのがすごく限定されてしまっているのが現状だと思うんですよ。
本来だったら新刊書籍を扱う、もっと様々な業態が出てくるべきだと思うんだよねえ。それを妨げているのはいったい何なんだろう?
posted by 旅烏 at 02:24| Comment(0) | TrackBack(6) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月04日

ユリイカなど

Amazonで買いましたよ。

「るくるく(4)」あさりよしとお/講談社
「カンブリア紀の怪物たち」サイモン・コンウェイ・モリス/講談社現代新書
「がんばれカミナリ竜(上・下)」スティーブン・ジェイ・グールド/早川書房
ユリイカ4月号:ブログ作法


サイモン・コンウェイ・モリスの本はグールドが「ワンダフルライフ」で広めたエディアカラ動物群の話。グールドとは意見を異にするところも多い人だそうなので、今から読むのが楽しみ。
エディアカラ動物群といわれてもピンとこない人は、「アノマロカリス」でレッツ検索。
posted by 旅烏 at 14:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入した書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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