ユリイカ買っちゃったよ。
一部で話題になっているユリイカ4月号:特集・ブログ作法って奴。
ユリイカは詩と批評の雑誌だそうで、詩にも批評にも現代思想にも社会学にも興味がない(というかむしろ苦手)私にとっては当然のように名前しか知らない雑誌であった。
それなのに何故買ったかというと、ブログというシステムや現象に興味があったからではもちろんなく、なんか、当ブログが紹介されているらしいとどこかで読んだからであり、つまり、「『万来堂書店』って活字に印刷されてるよ! いやっほーい!」というミーハー根性以外の何物でもない。
というわけでよだれを流しながらめくっていくと、雑誌の後ろの方に掲載されている「ブログガイド100@2005」で、
Copy & Copyright Diaryの末廣さんが当ブログを紹介してくれていた。末廣さん、過ぎたお言葉をいただきましてありがとうございます。
しかし、それでもページビューは普段と全く変わらないあたり、さすがユリイカ。
しかし中には、ユリイカを見てお越しいただいた方もいらっしゃるだろう。ガッカリした方も多いんではなかろうか。
ええと、著作権関係のエントリは「中古規制」と「音楽業界の動向」という二つのカテゴリに放り込んでありますよ、と。
というか、「著作権関係のエントリ」というのも自分ではしっくり来なかったりする。
特に最近その傾向が強いと思うのだけれども、私は著作権の話というよりも商売の話をしていることのほうが多いのだな。うん。
であるから、著作権について商売の側面から考えることのない人の意見とは、どうもかみ合わない。そりゃまあ、著作権って文化保護なんだろうけどさあ、文化って著作物に限ったことじゃないしなぁ。
じゃあなんで「著作物」だけ法律で保護してるか(他にも文化の一翼を担うものはたくさんあるのに!!)ってぇと、そうしないと「著作物」にかかわる・「著作物」を扱うという行為が商売にならないからでしょ、なんていう風に思ってしまうわけだ。ちなみに私は法律に関してはズブの素人であるのでそこのところよろしく。
つまり、著作権と一言で言っても、「私たちの文化を守ろう」という側面と「私たちの商売を守ろう」という側面があるわけでさ。
昨年問題になったレコード輸入権や貸与権、これから問題になるであろう中古規制や展示権、公貸権、版面権、保護期間の見直しなんてのは、間違いなく「文化保護」ではなく「商売保護」の側面で語られるべきじゃないかな、などと。というかね、「文化保護」の側面から語りたがる人が多すぎるような漠然とした印象があるんですよ。
というわけで、商売の側面から見た著作権あれこれの語りなおしってのを希望いたします。詳しくてやる気のある人、誰かやってくれ。