2005年05月25日

ドクター・ブラッドマネー

「ドクター・ブラッドマネー」(フィリップ・K・ディック/創元SF文庫)ようやく読了。
永らく絶版となっていたディックの長編、待望の新訳版再発。
後半の怒涛の展開、個人の主観が現実を侵食していくあたりはまさにディックの真骨頂。巻末の解説ではディックらしくない異色作という評価がなされているけれども、人工衛星上のディスクジョッキーとか(アルベマスを思い出すね)、泥臭い人間性賛美とか、展開が進むに従って他のディック作品にも見られるような要素が色濃くなってくる。非常に楽しめたですよ。
posted by 旅烏 at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2つほどクリップを

遅まきながら2つほど、自分のためにクリップ。

Library & Copyrightさんによると、文字・活字文化振興法案の要綱案が明らかになったとのこと。気になっていた版面権や再販制度の維持に関しては要綱案には盛り込まれていない。しかし、それは骨子案の段階でも同様だったわけで、気になる法案であることには変わりない。また返事の来ない問い合わせでもしてみようか。ちょいと文面を変えてみてさ。要は文字活字議連の議員たちが版面権や再販制度に対してどのような考えを持っているかということだよな。

で、同じくLibrary & Copyrightさん経由落葉のささやきさんによると、作家の室井佑月氏が「図書館は敵だ」みたいな発言をしたそうで、まあなんつうか、室井氏の発言にはデーブ・スペクター氏の発言と同じくらいの重みがあるだろうから、発言自体はさほど気にならないんだけども(笑)

しかしさ、上記の文字・活字文化振興法案というのは図書館の整備というのを大きく謳っているわけで、図書館を嫌っている人たちにとってはこの法案って、どのように映っているんだろうね? 素朴な疑問だけど。
posted by 旅烏 at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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