2005年10月31日

本を捨てる日

商品が余ってしまったらどうするか。
まあ、安くして売るしかないわけである。返品が出来るわけでもなし。
では、安くしても売れなかったらどうするか。
アピールが足りなかったのかなと思って、安くした余剰商品を一生懸命プッシュするわけだ。
それでもなお余ってしまったら、ことによると在庫が増え続けてしまっていたらどうするか。
もう処分するしかない。捨てるしかない。


以上、新古書店での話であり、余ってしまった商品とはベストセラーのなれの果てだ。
今日はこれから休日を返上して、捨てるべき商品を選別しに行くわけだけれども、正直、心中は少しだけ複雑である。
売上を増やそうと思ったら、商品を充実させねばならない。そのためには、買取数量を増やすのは必須である。あの手この手、様々な取り組みで在庫量を確保していく。
そして成果が出ると、当然それ以上の売上を目指さなければならない。売上を増やそうと思ったら商品を充実させねばならず、そのためには買取数量を増やすのは必須であり、それでまた成果が出ると……以下、同じように続いていく。
まあ、新古書店が取っているビジネスモデルが行きつく、必然的帰結なのかなとは思う。もっと良い方法はないかなと考えてみることはあるけれど、妙案が浮かんだことはない。
じゃ、捨ててきます。
posted by 旅烏 at 07:25| Comment(13) | TrackBack(6) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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