2005年11月01日

太陽レンズの彼方へ マッカンドルー航宙記

チャールズ・シェフィールドの「太陽レンズの彼方へ マッカンドルー航宙記」(創元SF文庫)を読んだ。
天才物理学者にして無垢な変人マッカンドルー博士と、その恋人にしてよき相棒にして管理人にして宇宙船のベテラン船長ジーニー・ローカーが、宇宙の謎を探るため、いろいろ駆け巡ったり巻き込まれたりする連作短編集。前作の「マッカンドルー航宙記」が翻訳されたのが1991年とのことなので、お久しぶりというかなんというか。まあ、定本の本国での刊行も2000年とのことなので、向こうでも似たような状況だったのかも。ただ、本国ではシェフィールドの作品自体はコンスタントに発表されていたというのは大きな違いだけれど。
驚きとかはないのだけれど、安心して読めるハードSF。巻末に作者自らによる科学解説もついているあたりは、科学者作家の面目躍如か。
ちょっと食い足りない気もするけれど、この後には歯ごたえ抜群であろうR・A・ラファティ「宇宙舟歌」が待ち構えているので、丁度いいのかも(笑)。
posted by 旅烏 at 07:42| Comment(2) | TrackBack(3) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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