2005年03月15日

恐竜博物図鑑

今日買ってきた本で、早速読んでしまったのが「おおきく振りかぶって」と「恐竜博物図鑑」。「おおきく振りかぶって」はとても面白かったんだけど、もう誉めている人がたくさんいるので、そちらを参考にしてください。私なんかよりうまく誉めている人が絶対にいるから是非そちらを。いや、本当に面白い。


で、「恐竜博物図鑑」(ヘーゼル・リチャードソン/新樹社)もとても面白かったので、そちらのほうを是非ご紹介したいな、と。
つーかさ、180種以上の恐竜を描いた美しいCGが、全篇フルカラーで収録されてるんだよ? もうそれだけで幸せですよ。
原著が2003年にでたということもあり、最近になってわかった事実や学説なんかもきちんとフォローされているらしく、「へー、そうだったんだ!」と感心したことも一度や二度じゃない。子どもの頃に図鑑に載っていた恐竜に見ほれたことがあるという人すべてにオススメしたいね、本当。
子どもの頃に読んだあの図鑑には載っていなかった恐竜がわさわさ出てくるわけですよ。この愉悦といったらもう、何物にも替えがたいものがありますな。


とまあ、本書最大の魅力は紛れもなく「新たな知見が反映された、美しい恐竜のCG」なんだけれども、それだけだったら紹介していたかどうか微妙であったりいたしまして。
実は一番ポイント高いところは、恐竜というのを進化の系統樹の中にきちんと位置づけて記載していこうという姿勢だったりするんですわ(だから恐竜「博物」図鑑だというわけらしい)。
恐竜と一言に言うけれども、恐竜ってのはどんな祖先から枝分かれしてきたのか。
さらに、恐竜自身はどのように枝分かれをして繁栄していったのか。
そして、どのような恐竜からどのような生物が枝分かれしていったのか。
ついには、恐竜の時代が終わった後にはどのような生物がどのように分かれていったのか。
これらのことを全篇フルカラーのCGを駆使して記載してあるわけです。だから、恐竜だけじゃ無しに、恐竜以前の爬虫類も、恐竜と同時代に生きた恐竜以外の生物も、その後に繁栄していった鳥類と哺乳類も、きちんとカバーしてあります。
加えて、人類偏重の愚にも陥っていない、実に良心的な作りです。進化の分岐を表す図表でも、霊長類をトップに持ってくるような真似はしていないのね。


本書は失われてしまった恐竜という生物の目もくらまんばかりの多様性に対する賛歌であり
また、その素晴らしい恐竜という生物が、素晴らしい地球上の生命が進化していく上でどのように位置づけられるのかを、科学者の良心に照らしてきちんと示そうとした良書であります。
昨年話題になった「フューチャー・イズ・ワイルド」も悪くは無かったですが、この「恐竜博物図鑑」と比べると霞んで見えてしまう。相手が悪すぎます。
生き物の不思議に心奪われたことがある方は是非。
posted by 旅烏 at 03:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。