あちこちで今度の参院選の投票率は低くなるのではないかと報じられている。
どうも気に食わない。
何が気に食わないのか。
それはマスコミが、てか、テレビのニュースだな、自分たちが「投票率は低くなる」と報道することがどのような影響を及ぼすのかに、あまりに無頓着だからだ。
「投票率は低くなるだろう」と繰り返し報じることで、投票行動にどのような影響を及ぼしてしまうのか、もうちょっと懸念した方がいい。
殺人事件が起こったら、視聴者感情に留意して2時間ドラマの放映を中止する、優しい優しい日本のマスコミとも思えない配慮の無さだ。
もちろん、「投票率が低くなる」と報じることで、実際に投票率に影響がでるという調査研究結果があるわけじゃないだろう多分。
「投票率が低くなるという見通しを繰り返し報じると、実際に投票率に影響が出る」というのは、「バトルロワイヤルを読むと少年少女の精神的成長に影響が出る」とか「ゲームばかりやっているとゲーム脳になる」とかいうのと同じくらい、科学的根拠は無いだろう。
しかし、科学的根拠はないながらもその可能性を考慮して、マスコミは、バトルロワイヤルの影響を云々したり、ゲーム脳を云々したりしてきたのである。
であれば、投票率の見通しについて、まるで暗示をかけるかのように繰り返し報道することによってもたらされる影響も考慮してしかるべきだ。
そうじゃないか?
PEのDon't Believe the Hypeってメッセージがいまだに通用してしまうことを、恥じなきゃいかんのだぜ?