2005年04月19日

チェーンストア

本屋のほんねさん経由で、知ったかぶり週報さんの4月16日付けの文章を読んだ。へー、ワンダーコーポレーションかぁ。書店でもこういう方式とってるチェーンストアあったのね。知らなかった。

ワンダーコーポレーションさんがやってることを簡単にまとめると

・ある地域への集中的な出店によるドミナントエリアの形成(要は、ライバルが入ってこれないくらい商圏をガッチリ握っちゃう)

・物流センターの設置によるコスト削減

ってな具合になる。
書店以外の物流業をご存知の方にはお馴染みの方法でございますな。チェーンストアとしてはまさしくセオリー通り。

以下、私見。
この方法、大規模な店を出すよりも、中規模以下の店を大量に出店するのに適していると思う(一番わかりやすい例がコンビニですわな)。
何故物流センターを置くかというと、一般にその方が流通コストが安く済むから。「それぞれのお店に発送したりはしなくていいですよ。物流センターにだけ送ってくれれば良いです。一箇所に大量に送ってもらえばいいわけですから、コスト安く済みますよね? ですから、そのコストの分、仕入れ値の方もちょっと負けてもらえませんか?」ってな交渉したりもするわけだ(さすがにバイヤー経験は無いので、商談したことは無いけどね(笑))。
だもんで必然的に、物流センターからより多くの店へ出荷できる体制をとったほうが、メリットは大きくなる。極端な話、物流センターからは大規模店3店舗にしか出荷しないんですよ、なんてことになるとメリットは小さい。「あんたのところは店も大きいんだから、直接納品したってそんなに変わらんでしょう」ってなところ(ジャスコなんかはよりによって大きい店を何店舗も持っているから、いや、スケールメリットの凄いこと凄いこと(笑))。


風の噂に聞くところ、新刊書店は全体に店舗数は減っているものの、売場の床面積はむしろ増えているそうで、つまり、小さな書店が潰れる代わりに、大型の書店が増えているということらしい。
大型の店舗を成り立たせるには当然それなりの規模の商圏人口が必要になる(書店の商圏設定、知らんけどね(笑))。
言い方を変えると、ある程度でかいところにしか大きな店は作れない。
つまり、田舎に大規模店は作れない。うん。


関係ないが私の生まれ故郷の町には、一軒も新刊書店がない。昔はあったんだけどね。何年も前に潰れてそれっきり。
その代わりといっちゃあなんだが、隣町に郊外型の本屋ができた。


新刊書店が一軒もなくなったわが故郷にも依然として人が住んでいるわけで。人が住んでいる以上、そこには開拓すべき市場がある。嗚呼、宇宙、それは最後のフロンティア。
田舎にもスタートレックのファンはいる。
人が少なければ大きな店は作れない。でも、小さな店だったら作れるのだ。
単独では採算を取るのにも一苦労かもしれないが、チェーンストアのメリットを活かせば、もしかしたら利益まで生み出せるかもしれない。
知ったかぶり週報さんで紹介されていたワンダーコーポレーションのような方法は中規模以下の店をどんどん出店するのに適していると書いたけれども、書店の大規模化が進み、地方の新刊書籍市場(こんな言い方するのかは知らん)が空洞化したりしたら、まさにそここそ絶好の草刈場になるんじゃないかな。


先日来、出版の流通のこととか何回か書いているけれども、私は将来的には新刊書店でも大きな会社による市場の寡占化が起きると思っている(というか、むしろ起きた方がいいぐらいに思っている)。
ただ、その寡占化は、例えば紀伊国屋とか丸善とかブックファーストとかジュンク堂とか、大きな店をたくさん持っていますよ的なところでは無理だとも思っていたりする。むしろワンダーコーポレーションが取っているような、きちんとした自前の物流システムを整えているチェーンストアが有望なんじゃないかな、と。
何故そう思うのかというと、理由はいたって単純。他の業界が軒並みそうなっているからだ(笑)。お客さんを相手にしているという店では書店もそれ以外の小売も同じ。だったら、寡占化への道筋も同じようにならないとも限らない。
posted by 旅烏 at 06:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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