6月は洋楽に加え邦楽まで売れなくなったらしい: 万来堂日記

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2004年07月21日

6月は洋楽に加え邦楽まで売れなくなったらしい

明日も早いし、寝ようかと思ったら、造反有理さんでRIAJが6月度の生産実績を公開していたことを知った。
うちでもこちらのエントリーで、５月の生産実績も取り上げた手前、６月の生産実績も取り上げてから寝ようと思う。
で、以前に５月の生産実績をみて、どんなことがわかったかというと…
（※以下、文中で記す「前年比」とは、全て金額ベースのものです）

・邦楽に関しては５月のみでみても、５月までの累計で見ても前年並み。

・洋楽に関しては、３月までは好調を維持していたものの、４月から売上が下がり（前年比８９%、累計では１００%）、５月はその傾向に拍車がかかった（前年比８０%、累計で９６%）。

さて、６月はどうなったかというと…

・邦楽が前年比７３%と大不振。特にシングルは前年比６８%と、落ち込みがひどい（アルバムは前年比７５%、こちらもひどいが）。累計もシングル・アルバム総合で９５%と、前年を一気に割り込んだ。

・洋楽シングルは前年比３６%（５月度は前年比６８%）。５月までは前年を上回っていた累計でも（１～５月前年比１１２％）、とうとう前年比８９％と、大きく前年割れ。

・洋楽アルバムでは５月度単月の前年比が８０％、６月度単月の前年比が７３％と、こちらも売上の低落傾向に歯止めがかからない。

・洋楽総合だと、６月の前年比７３％（５月度は８０％）、６月までの累計で９１％（５月までの累計で９６％）。

まとめると、６月は、洋楽はより一層売れなくなり、邦楽は一気に売れなくなった月だった。
なぜだ？
６月といえば、輸入権の創設で一部のヘビーリスナーの反感が頂点に達した月だが、それはきっと偶然だろう。ねえ？

いや、おかしいだろう。６月に入り、一気に違法コピーが増えたわけでもなかろうし、６月に入り、一気に音楽配信がシェアを拡大したわけでもあるまい。
本当、なんで売上が下がったんだろう？
不思議だねえ。そうは思わないかい、みんな？

いや、私自身は、不思議なことに、ちっとも不思議だと思えないんだけれども（笑）。

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posted by 旅烏 at 23:01| Comment(11) | TrackBack(5) | 音楽業界関連 |

この記事へのコメント

なんでだろう？
鈴木亜美が本屋でCDを(書籍扱いで)売ったことも影響しているのではないかと思うのだが…

Posted by アレックス at 2004年07月22日 09:45

邦楽については、ミリオン確定のようなビッグアーティストの曲が少なかった…とかありますか？
私は、洋楽はさっぱりだし、邦楽もアニメ以外はさっぱりなので、完璧にあてずっぽうの意見ですが（苦笑

着うたの好調さとかも関係あるのかなぁ？

Posted by Kim at 2004年07月22日 10:00

６月の生産実績となっていますが、これは作られた数で、売り上げとは違うのではないでしょうか？生産＝売り上げとかんがえていいんでしょうか。

Posted by ぱら at 2004年07月22日 11:38

ばらさんへ。
売れていればバックオーダーが日々入ってくるものですよ。
当然、月内にバックオーダーの生産も入るはずです。
（売れていれば）
しかもここで語られているものは「前年度との比較」です。
必ずしも生産＝売り上げではありませんが，生産に影響が出るほどまでに売り上げが下がってる，とも言えると思いますよ。

Posted by Johnny.B at 2004年07月22日 14:56

輸入権騒動によって、消費者の購買意欲が激しく削がれたことが原因。以上！

Posted by おいなりさん at 2004年07月22日 17:28

洋楽に関して言えば、去年この時期にヒットした、t.A.T.u.や女子十二楽坊、ステイシー・オリコといった大ヒット作(前者2アーティストは最終的にミリオン)があったからなのかもしれません。8マイルのヒットもこの時期でした。ただ、発売日を完全に覚えているわけではないので、定かではないですが。今年は夏の大ヒット作がなく、アヴリル・ラヴィーンは5月リリースですから6月にあまり反映されなかったのかもしれません。

Posted by face at 2004年07月22日 21:56

たくさんのコメントありがとうございます。
私もさすがに、今回の輸入権への反対が6月の売上減の主要因だとまでは思っていないんですよ。マジで。
せいぜい背中を押した程度だろうなあと思っています。
でもなあ、これから躍起になって業績回復に勤めないと、来年あたり大型倒産が起こっても、なんの不思議もない。そのくらいの不甲斐なさを露呈していると思います、この数字は。
DVD市場は好調なので、小売店にしてみれば、ベースをDVDに移していけば音楽の売上減はカバー出来ます。だから、CDが売れなくなっても、小売店はさほど困りません（いや、困るところも多いとは思うんですが、あくまで一般論です）。
リスナーと小売店がCDというパッケージを見捨てつつあるという現状が、端的に現れたってとこなんですかね、多分。

Posted by 旅烏 at 2004年07月23日 21:41

あ、上のコメントで

＞リスナーと小売店がCDというパッケージを見捨てつつあるという…

と書きましたが、ここでいうCDとはCDDAのことではありません。CCCDもAudio DVDもSA-CDも、全部ひっくるめて「CD」と読んでみました。一応補足を。

Posted by 旅烏 at 2004年07月23日 21:44

CDとDVDでは粗利が違うのでグロスの金額が同じでは小売店として「良し」とは言えません。特に値引き販売なんかしていたらDVDが倍くらい売れないと厳しいです。だからと言って生産量ほど売り上げが上がっているわけでもなくDVDの場合は取り扱い店舗がドンドン増えているので生産量ほど売り上げ自体は上がっているとは思えません。CDに比べれば市中在庫が増え続けている事は見逃せません。

Posted by 通りすがり at 2004年07月24日 10:44

コメント、ありがとうございます。
おっしゃるとおりですが、DVDで額面を確保できるというのも、大きいですよ。
おそらく、DVDでCDの分の減益全てをカバーしようと考えているお店は苦労するでしょうね。
例えばですが、DVDの集客力を利用して、他の利益を稼げる商品を併売するとか、そういった店が残っていくんじゃないですかねえ。

Posted by 旅烏 at 2004年07月25日 22:31

Posted by mature women amatuer at 2006年10月03日 10:59

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