2005年05月30日

『星の王子さま』新訳騒動

Copy & Copyright Diaryさんのブックマークを眺めていたら、面白いニュースがあった。

asahi.com:新訳「星の王子さま」続々 岩波版半世紀、独占権が消滅

記事の内容を要約すると、ベストセラー「星の王子さま」の著作権が今年1月で切れたんで岩波が持ってた翻訳独占権も切れました。だから各社こぞって新訳版で本を出すんだけども「『星の王子さま』というタイトルは翻訳者が考えたんだから使うな」と翻訳者の遺族が怒ってますよ、という話。


翻訳者の内藤濯(ないとう あろう)氏は1883年生まれ。1977年に亡くなっている。
だから翻訳作品としての著作権は切れていない。言い換えると、内藤濯訳の「星の王子さま」をそのまま利用してはダメ。
しかし、記事によるとタイトルにまで著作権は及ばないそうで(「新聞の見出しには著作権は無い」ってな感じかね? よくわからんが)、著作権について法廷で争うのはむずかしかろう、と。


原題とかけ離れた邦題をつけるってのは、メディアを問わず日常茶飯事なわけで。内藤氏の遺族の言い分が通っちゃったりしたら、出版社は困っちゃうだろうなぁ。迂闊に普通の新訳版も出せなくなっちまう。


関係ないけど「2001年宇宙の旅」と「宇宙のオデッセイ2001」ってのを思い出した(笑)。
あと「幼年期の終り」と「地球幼年期の終わり」ね。
posted by 旅烏 at 22:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 出版業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
題名絡みでのネタは
『銀河鉄道の夜』と『銀河鉄道999』
『大草原の小さな家』と『大草原の小さな四畳半』
なんてのがありましたね。
これと北見けんいちと弘兼憲史の3人を詳しく問いつめたいですね。
Posted by 十六夜 at 2005年06月01日 00:59
コメントありがとうございます。
というか、それって特に問題にならないような気もいたしますが(笑)。法律に暗い私にはどこが問題になるのか良くわからないので、今度暇なときにでも教えてください。
Posted by 旅烏 at 2005年06月01日 01:08
「銀河鉄道999」については、これのことじゃないですか?(^-^;
http://banraidou.seesaa.net/article/645652.html
(まだ言ってるんでしょうか?)

Posted by Kim at 2005年06月01日 12:03
ありましたねえ、そんなこと(笑)
まだ言っていたら、ネガティブな尊敬に値しますが。
999は名作だけどなあ。
Posted by 旅烏 at 2005年06月01日 22:43
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。