なんとか眠らずに乗り切ることができましたよ。うんうん。
で、研修などどこ吹く風で、ふたつほど。
まずは、ご存知の方も多いでしょうが、ふるほん文庫やさんです。
文庫本の在庫50万冊を誇る古本屋さんでございまして。
ここが、「ミニ店舗」として、日本各地の色んなお店(その多くは新刊書店です)に商品を陳列しているのですよ。
実は、ミニ店舗を利用したことがありまして、何気なく入った本屋で、何年も探していたジョージ・R・R・マーティンの「サンドキングス」を発見したときは、そりゃ興奮しましたよ(笑)。
もひとつ、株式会社テイツーさん。ここは、新古書店の「古本市場」を経営しております。
で、いくつかグループ企業を抱えているのですが、その中にブックスクエアという新刊書店がありまして。
新古書店をやっている会社が新刊書店もやっているわけですな。
将来的には、同じ店舗で古本と新刊書を扱っていきたいという意向を持っているそうです。
取次がなかなか本をおろしてくれないとか、そういった障害の存在も漏れ伝わっては来るのですがね。
と、この二つの話題。
いずれも、古本業界から、新刊書へのアプローチです。
古本業界は新刊書籍に魅力を感じ、それを自分たちの商売にも取り入れようという動きがあるのに対し、出版界は書籍の中古流通へなんらかの法的規制を行おうという意向を持っています。
この差はいったいなんなんですかね?
まして、自ら「社会通念上」問題がある、と主張している業種を始める出版社はいないと考えるのが当たり前なのではないですか?
そんなこと始めたら、作家さんの支持を失うと思います。
誰が、自分の本を安値で売り叩くかもしれない出版社で出版したいと思うでしょうか?
むしろ、新古書業態は編集、出版の方に力入れるべきなんじゃないですか?
本当の意味での相互参入というならば。
そういう、大変そうな事には手を出しませんよね。
私ならば、ブックオフ専属作家なんて嫌ですけどね。
そのことを無視して、自分達の業界は出版界に歩み寄ろうとしてる、っていう主張は変ですよ?
あくまで美味しいとこどりをしようとしてる、一般的な商売、ってだけです。
新古書店が編集・出版の方にも力を入れるべきだというのは、大賛成です。
いままでずっと小売業やってきましたので、どうしても商売人の視点に偏りがちになってしまいます。ご容赦ください。
それはそうと。
根拠の明示もなしに、他人の仕事を「法律的にグレーゾーンに属する仕事」呼ばわりとは、大変にいい趣味をしてらっしゃいます。
いいか、坊主。人に喧嘩を売るときにはもっと慎重にな。