久々に2ちゃんのSF板見てたら、復刊されたサンリオSF文庫をリストアップしている人がいて「へえーー」と感心したのでここにも載っけてみる。元々のスレはこちら。
★☆★ サンリオSF文庫 ★☆★。
SF文庫データベースで、サンリオのラインナップなんかも見れるので、お好きな方は是非。
「時間のかかる彫刻」(「スタージョンは健在なり」)シオドア・スタージョン/創元SF文庫
「妻という名の魔女たち」フリッツ・ライバー/創元SF文庫
「ロカノンの世界」アーシュラ・K・ル・グィン/ハヤカワ文庫SF
「辺境の惑星」同上
「幻影の都市」同上
「夜の言葉」ル・グィン/岩波同時代ライブラリー
「虚空の眼」フィリップ・K・ディック/創元SF文庫
「ライズ民間警察機構」(「テレポートされざる者」)同上
「あなたをつくります」(「あなたを合成します」)同上
「暗闇のスキャナー」同上
「ヴァリス」同上
「聖なる侵入」同上
「アルファ系衛星の氏族たち」同上
「死の迷路」(「死の迷宮」)同上
「ティモシー・アーチャーの転生」同上
「アルベマス」同上
「ドクター・ブラッドマネー」(「ブラッドマネー博士」)同上
「流れよわが涙、と警官は言った」(「流れよ我が涙、と警官は言った」)ディック/ハヤカワ文庫SF
「パーキー・パットの日々」「時間飛行士へのささやかな贈り物」「ゴールデン・マン」「まだ人間じゃない」(「ザ・ベスト・オブ・ディック1〜4」)同上
「口に出せない習慣、不自然な行為」ドナルド・バーセルミ/彩流社
「罪深き愉しみ」同上
「アマチュアたち」同上
「競売ナンバー49の叫び」トマス・ピンチョン/筑摩書房
「逆転世界」クリストファー・プリースト/創元SF文庫
「バトルフィールド・アース1〜6」L・ロン・ハバード/世界社
「老いたる霊長類の星への賛歌」ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア/ハヤカワ文庫SF
「パヴァーヌ」キース・ロバーツ/扶桑社
「ノヴァ急報」ウィリアム・S・バロウズ/ペヨトル工房
「キリマンジャロ・マシーン」「歌おう、感電するほどの喜びを!」(「ブラッドベリは歌う」)レイ・ブラッドベリ/ハヤカワSF文庫
「ザ・ベスト・オブ・サキ」サキ/ちくま文庫
「ザ・ベスト・オブ・サキ2」サキ/ちくま文庫
「ナボコフの1ダース」ウラジミール・ナボコフ/ちくま文庫
「ラーオ博士のサーカス」チャールズ・G・フィニィ/ちくま文庫
「スリランカから世界を眺めて」アーサー・C・クラーク/ハヤカワ文庫NF
「夢幻会社」J・G・バラード/創元SF文庫
「ザ・ベスト・オブ・J・G・バラード」バラード/ちくま文庫
「沈黙の声」トム・リーミィ/ちくま文庫
「夢の蛇」ヴォンダ・N・マッキンタイア/ハヤカワ文庫SF
「殉教者聖ペテロの会」ジョン・ソール/創元推理文庫
「解放された世界」H・G・ウエルズ/岩波文庫
以上。括弧内はサンリオで出された時のタイトルね。ちなみに「サンリオで刊行予定だったけれども刊行されず、後に他の出版社からでた」ってのも存在します。えーと、ムアコックの「グロリアーナ」に、ディックの「去年を待ちながら」に、他になにがあったっけか?
上記に挙げたタイトルでは「夢幻会社」「夢の蛇」「逆転世界」「暗闇のスキャナー」「流れよわが涙、と警官は言った」「老いたる霊長類の星への賛歌」「夜の言葉」あたりが個人的にオールタイム・ベスト級の作品(「夜の言葉」は評論ですが)。もちろん、全部読破しているわけじゃないのであしからず。
しっかし、有名な作品でも案外復刊されていなかったりするのね。トム・リーミィの「サンディエゴ・ライトフット・スー」は復刊の予定があったはずなんだけど立ち消え。「沈黙の声」が売れなかったんだろうなあ。「ノヴァ急報」出したペヨトル工房にいたっては潰れてしまったし。いや、ペヨトル工房の本って映画化もされたバラードの「クラッシュ」しか持ってなかったけど(小説は傑作でした。映画はまあなんというか、これ以来クローネンバーグ作品に興味がなくなったんですが)。
ケイト・ウィルヘルム、マイクル・コニィ、ボブ・ショウなんかはサンリオ沈没以降、そもそも作品を読めない作家となってしまっているので、是非復刊して欲しいところですな。あと、レムコレクションを刊行中の国書刊行会にもどうか「天の声」「浴槽で発見された手記」も救い出してもらって(「枯草熱」は復刊予定とのこと。というか、ハヤカワから出てるレムの作品もその多くが入手困難だったりするので、ぜひがんばって欲しいっす)。
あと、同じく国書から「アジアの岸辺」がでたトマス・M・ディッシュも是非。傑作と名高い作品が残らずサンリオと道連れになってるのよね(笑)。
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