2005年11月08日

THE MINSTREL SHOW(Little Brother)

あの9th WonderとMCのBig Pooh、PhonteからなるLittle Brotherの2ndアルバム“THE MINSTREL SHOW”を購入。
飛びぬけて印象に残る曲があるわけではない。しかしながら、アルバム全体を覆う空気が実に素晴らしい。
聞いている間はあの黄金時代へ戻ることができる。ATCQ、Gangstarr、Pete Rock、De La Soul、Da Beatminerzといった連中がシーンを牽引していた、あの90年代へ。


てな書き方をすると懐古趣味と思われそうだな。しかし喜ばしいことに“THE MINSTREL SHOW”は微塵も古さを感じさせないアルバムだ。例えばあなたがロックのファンだったとして、3ピースの編成を見て、古臭いと一蹴するだろうか。例えばあなたがミステリのファンだったとして、「嵐の山荘」に挑んだ作品を古臭いと一蹴するだろうか。例えばあなたがSFのファンだったとして、宇宙空間を舞台にした作品を古臭いと一蹴するだろうか。そんなことはないよな。「古い皮袋に新しい酒を注ぐ」とは使い古された表現だが、昔から現在まで通用し続けている方法論だ。


しかしあれだ、「サンプリングを駆使する」という、かつては当たり前だった、王道を行く手法が、10年のときを経ずして新鮮な手法として熱い支持を受けるってのもアレだな(笑)。それだけ90年代末からのメジャーシーンの台頭によってアメリカのHIPHOPが変質してしまっていたということなんだろうけど。
ただ、9th WonderにせよMadlibにせよKanye Westにせよ、ただサンプリングしてループするだけではない、音質的な意味でも過去の作品の再現を試みているように思える。歌詞は過激なまま音だけがどんどんキレイになっていってしまったような印象を、90年代末以降のHIPHOPに抱いているのだけれど、そういったキレイな音へのカウンターとしても捉えることが出来るのかな?


そんなことはさておき、アルバム全体としてのまとまり、アルバム全体のクオリティという点で、この作品は非常に優れているのだ。個人的にはBlack Star“TALIB KWELI & MOS DEF ARE BLACK STAR”、The Pharcyde“LABCABINCALIFORNIA”、Tha Alkaholiks“Coast 2 Coast”、The Roots“DO YOU WANT MORE?!!!??!”といったアルバムに比肩すると思うし、ひょっとしたらATCQ“The LOW END THEORY”、Black Moon“ENTA DA STAGE”、Gangstarr“HARD TO EARN”といったアルバムにも比肩してしまうかもしれない。今のところ、今年のベストはこれ。聞いているうちに自然と体が動くアルバムに出会えた日は、本当に心の底から幸せだ。

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2005年08月24日

逃げるんだよ、とにかく。

この夏は今のところ、もう目茶苦茶忙しいのである。特にお盆以降。
ありがたいことに客足も好調な上に買い取りも殺人的に好調で、その上棚卸3連発(ウチの会社は商品分野ごとにわけて棚卸をするのだけれど、今月は3つの部門の棚卸が重なってしまうのです)な上に、担当部門である古本の棚卸数日前に激しい下痢と立っていられないくらいの腹痛に襲われ、病院に駆け込んでみれば急逝の胃腸炎、おまけに肝機能が落ちているとか言われて点滴もうって、ついでに先週の総睡眠時間が20時間くらいって、あれか、俺は全盛時のピンクレディーかなんかか。
ホントもう、家ではひたすら寝ているだけでネットのチェックは愚か彼女に電話すら出来んかったのだがその件について苦情はくるし、今まで過ごした夏の中でもワースト3には入るんじゃないかというサンドバッグ状態を呈しているのだ。
本日がこの夏で唯一楽しみにしていた日といっても過言ではない。つまりはライムスターのシングル「逃走のファンク」が店頭に並ぶ日である。予約していたので入手は問題なし。帰宅してヘッドフォンを装着し、リピートし続けていたらいつの間にやら3時間ほど経過していた。うん。いい感じだ。
音的にはMummy Dが竹内朋康と組んでいるユニットであるところのマボロシの延長線上にある。考えてみれば、マボロシのアルバム「ワルダクミ」もファンクというのがキーワードの一つだった(つーか、ギタリストと組んで実現しようとしたファンク志向と、「廻シ蹴リ」「ブレーメン」と言った曲に顕著な骨の髄まで染み込んだHIPHOP志向がおりなすアンビバレンツな感じが印象的)。
「逃走のファンク」も竹内朋康を起用した、ギターリフを存分に生かした攻撃的な仕上がりにしてパーティー仕様のナンバー。ただし、マボロシとは違ってもうひとりのMCである宇多丸師匠が絡んでくるのだ。リリックは一筋縄ではいかない。

さて、最初に書いたように今月の、というか今現在の私はまったくもってボロ切れ状態な訳だけれど、この曲はそんな私に過剰なまでに逃走を勧めてくる。さすが、今の日本でも有数のアジテーター。これはまずい。なんか聞いているうちにマジで逃げ出したくなってくる。髪を伸ばすか、それとも坊主にするところからはじめる現状からの逃走。考えてみると「グレイゾーン」でも、「逃走」と「闘争」というキーワードが関連付けられていた。
ライムスは今回の「逃走のファンク」で、何気ない日常のクソッタレ具合をこれでもかと増幅して見せている。そのクソッタレな日常(「現実」とか「現在」とか言い換えてもよろしかろう)に対する闘争手段として「逃走」をチョイスする図式だ。生存闘争ですな。


最近も世の中何かと騒々しい。多くの人の共通の関心事としてはもちろん衆院選があるし、自分の興味が及ぶ範囲でもiTMSがスタートしたり、私的録音補償金制度を巡る動きが活発化したり、三田誠広(敬称略)が著作権の保護期間について馬鹿丸出しの発言をしたり、なんかもう色々である。
今でも興味は持ち続けているし、選挙にもいくさ。
でもな、なすべきことが山積みで気分的にはもう真っ平御免だ。今後も興味は持ち続けるし、取り上げることももちろんあるだろう。しかし、せっつかれるのは御免こうむる。いつぞやみたく、棚卸が重なってクソ忙しいのにコメント欄でアレをしろコレをしろと騒がれるのはもう嫌だね。果てにはメールまで送ってきやがる。とまあこれは某氏のことだが。
ゲームを降りる気はさらさらないが、この夏、俺は逃げて逃げて逃げまくってやる。


つーわけでおまいら。
逃げろ
posted by 旅烏 at 02:52| Comment(15) | TrackBack(11) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月29日

絵文録ことのはさんからTBがきたのだけれど

起きたら絵文録ことのはさんからTBがきていた。有名なサイトさんなんでどういった内容かなあと見に行ったら、これまで出た見方をまとめた上で、広東語や北京語のラップもかっこいいっすよといった感じの内容だったので、今度機会があったら聞いてみようと思う。


……いや、有名なとこからだからなんか書いた方が良かろうと思ってこうやってキーボード叩いてはいるんだけど、本当、これくらいしか思いつかないんだよなあ(笑)。多分、何語だろうがかっこよければそれでいいじゃんというのも、「かっこいい」というのがえらく主観的で議論とか検証とかに乗りにくいというのも、おまけに「かっこいい」の基準が時代によってもガンガン移り変わっていくというのも承知した上で書いてはるからなあ。
でも、機会があったら聞いてみようと思ったのは本当です。
posted by 旅烏 at 22:00| Comment(17) | TrackBack(5) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

旅烏、怒る

オルタナソウルエイリアンさんはコメント欄とトラックバックの封印という結果に終わったわけですが、なんかもうそんなことは既にどうでも良く、私は今怒り心頭にきちゃっているわけであります。

なにが頭にくるって、このmikelogueさんだ。
事の起こりはオルタナソウルエイリアンさんが仕掛けた壮大な釣りであるところの「日本語はラップに向いていない」であり、それとウチのこちらのエントリに文中リンクを張る形でmikelougueさんが「日本語はラップに向いていない」というエントリを挙げたわけである。
そのエントリのコメント欄においていくつか突っ込みが入り、それを受けてさらに「JRAP論についての反響thx」というエントリを挙げられたのだが、いったいなんだよ、これ。


ただ最近何が普遍で何が進化するものかわからなくなってきたんで、J-RAPつぅ音楽のジャンルが世界的に認められる形で出現するという可能性もなきにしもあらず。かつてJazzからBoogieやRockが派生したように。



J-RAPつぅ音楽のジャンルだあ?
ああもう、いい加減にしてくれ。RAPはヴォーカルの一つのスタイルに過ぎない。音楽ジャンルの一つではありえないんだよ。かつてレコード会社が電気グルーヴやスチャダラパーやEAST ENDをひっくるめてJ-RAPっていうパッケージで売り出そうとしたことがあったが、もしかしてこの人の認識ってその時点でストップしてるんじゃなかろうな。もしくはよくいる「ラップとヒップホップって違うんですか?」っていうクチかい。
その程度の認識で他人様のエントリに文中リンク張って、怪しげな一般論仕立て上げて語るってか。
ああもう、頭にきた。もう完全にあったまきた。


邦楽にラップが本格的に上陸したのはつい最近のように思える。資料がないので記憶を頼りにすれば、つい5,6年前のことではないだろうか。


ライムスターの“EGOTOPIA”が95年、SOUL SCREAMの“THE DEEP”が96年、キングギドラの“空からの力”が95年。MICROPHONE PAGERの“DON'T TURN OFF YOUR LIGHT”が95年。LAMP EYEの“証言”が96年。NAKED ARTSの“浸透”が97年。さんピンCAMPが96年。YOU THE ROCKの“ザ・サウンドトラック96”が96年。スチャダラパーの“タワーリング・ナンセンス”が91年、BUDDHA BRANDの“人間発電所”が96年。

ラップというと私は「旋律の音程が後退し、リズム感が曲を構成するもの」という認識でいるのですが

歌うようにラップするラッパーの存在は無視かい。SNOOP DOGGY DOGGは超のつく大物ですがね。

その発音形態はどちらかといえば韓国語、フランス語のそれに近く(韓国語はウラル・アルタイ語圏で日本語と起源は同じ)、特にフランス語はその短縮や子音の省略といったところに語気を出さないなめらかな話し方の特徴がある。


閲覧者諸賢はご存知の通り、フランスはHIPHOPが盛んな国であり多くのHIPHOP作品が発表されているわけですが。他国の実績まで無視しますか。

あと、これは先のエントリでも書いたけれど
ラップというと私は「旋律の音程が後退し、リズム感が曲を構成するもの」という認識でいるのですが


まずはこの部分をきちんと考えなければいけないのに、その検証はどうなってるのよ。
posted by 旅烏 at 01:08| Comment(7) | TrackBack(4) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月27日

対岸の火事

さてさて、16時間勤務が続いて非常に機嫌の悪い旅烏さんがブログを更新しますよ。
オルタナソウルエイリアンさんは今日も元気に炎上中です
幾人もの尊敬すべきアーティストやその予備軍たちが真剣に取り組んでいるアートに対して、ご本人曰く「考察は穴だらけ」の状態で釣りを仕掛けたっていうんだから、そりゃ燃えるわな。対岸で見る火事というのは非常に美しいということがわかったので、今後もがんばってくださいね。応援しています。


ところでこの方の場合はというと、「語気の変化に乏しい日本語は跳躍的・瞬間的に抑揚を付けるのに非常に不適な言語である」という事実(なの? 俺は言語学はさっぱりなんでよくわからんが)と、「ラップというと私は『旋律の音程が後退し、リズム感が曲を構成するもの』という認識でいる」という私見を併置し、それで何かを論証した気になっているらしいからなんともはや。だからさ、ラップやHIPHOPが嫌いなのは結構ですから、それをいちいち一般論でっち上げて否定すんなって。というか、一般論にすらなっていないじゃないっすか。まずはあなたの私見を検討しなければね。
posted by 旅烏 at 02:17| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月20日

Musical Baton

お久しぶりのfacethemusicさんから、Musical Batonがまわってまいりました。ありがとうございます。
Musical Batonって何かというと、こういうものらしい。


海外のブログに端を発する、音楽に関する企画。

音楽に関するいくつかの質問が「バトン」として回ってきたら、自分のブログ上でこれらの質問に答え、次の 5 人を選びその人にバトンを渡す、というルール。

質問は以下の5つ。

* Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
* Song playing right now (今聞いている曲)
* The last CD I bought (最後に買った CD)
* Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)
* Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)



さくっといきましょうか。

* Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
 なんとゼロ。いや、本当に。綺麗さっぱり何も入っていない。ノートパソコンのスピーカーで音楽を聴く気が起きないのよね。ipodも持ってないしさ。


* Song playing right now (今聞いている曲)
 “希少情報”Twigy(from“七日間”)
 好きな曲で今でもよく聞き返してます。なんだかんだいってもワンアンドオンリーな感じ>

* The last CD I bought (最後に買った CD)
“DYNAMITE”JAMIROQUAI
 久々の新譜。でも微妙かもしんない。生演奏感なくなっちゃったなー。2nd Al.は今でも愛聴盤。


* Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)
ていうか、この企画に乗っている人はこの項目に回答したいがために乗っかっているのではなかろうか(笑)。

Royal Scam”STEELY DAN
あえて“Aja”や“Goucho”ではなくコレを。最も洗練されたユニットであるSTEELY DANの軸足がジャズやラテンやブルースではなく「ロック」に乗っかっていた時期の最後のアルバム。特に最初の三曲は圧巻。

The Low End Theory”A TRIBE CALLED QUEST
 完成度の点では次の作品である“Midnight Marauders”に軍配が上がると思うけれども、HIPHOPに低音の魅力を見せ付けたこれでもかと今作のインパクトはさすが。ベースの一音、スネアの一音さえもがクラシック。


リスペクト”ライムスター
 “耳ヲ貸スベキ”“B-BOYイズム”“キング・オブ・ステージ”が日本のシーンに与えたインパクトを覚えているか? こんなに真剣なのに、アルバム通して聴いていると実に楽しい。最高じゃないか。個人的には近作と“グレイゾーン”がライムスターのアルバムの中では双璧。


Brown Sugar”D'ANGELO
ええ、定番ですとも。良いじゃん、好きなんだから。90年代にカーティス・メイフィールドが戻ってきたって感じか。いや、このアルバムが出た当時って、カーティス・メイフィールドをちゃんと聞いたことって無かったんだけど(笑)。鬱でサグなファルセットの怪物。今は太ってしまっているって本当かしらん?


Ruby Vroom”SOUL COUGHING
プロデューサーのチャド・ブレイクが大活躍したであろう、SOUL COUGHINGの1stにして最高傑作。ボーカルとサンプリングのぶっ壊れた世界観を、ウッドベースとドラムがきっちりまとめ上げる。彼ら自身も以後は再現することが出来なかった稀有の完成度。


* Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)
 ええと、交友関係が狭いもので4名さんしか挙げられなかったっす。いやはや。
以下、敬称略で。

at most countable
試される。

くたばれ!さくらい
Kimのいきなりなんばすっとねあんたわ!

挙げさせていただいたサイト様におかれましては、失礼ながら勝手に挙げさせていただいただけですので、受けていただくにしろスルーするにしろ恨みっこなしということで何卒お願いいたしたく。

しかし、思ったより時間がかかったなあ(笑)。これの書籍版とかって、誰かやんないかなあ?
posted by 旅烏 at 23:58| Comment(4) | TrackBack(11) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月31日

“Be”COMMON

前作“Electric Circus”以来三年ぶりとなる6作目。2曲をJAY DEEがプロデュースしているものの、ほぼ全篇KANYE WESTの手によるといっていいほどのアルバム。前作が実験的な内容だっただけに、その延長線上を期待していた人には物足りないと思うけれども、ソウルフルでオーガニックな曲調で固められていて、それがCOMMONが元々持っている内省的な雰囲気をさらにひきたてているような印象。
年齢を重ねたCOMMONがもう一回傑作である2ndアルバム“Resurrection”を作ったら、こんな感じになりましたみたいな感じ。貫禄の良盤だと思う。
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2005年05月30日

冷たい○の中

何を今更ですが、一応クリップ。

ファイト!★HIGHWAY61

有線で最初聞いたときはビックリした(笑)。
posted by 旅烏 at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

OUTSKIRTS THE'UNOFFICIAL'LOST OUTKAST REMIXES

というわけで、FLOYD THE LOCSMIFによるOUTKASTのリミックス集。
OUTKASTの二人の許諾は得ているけど彼らの正規の音源ではないそうだ。
その判断は正解かもしれない。ひどい出来だわ、これ。
トラックの出来云々以前に、コード進行とか丸っきり無視していて、聞くに堪えない曲が多い。MS JACKSONとかJAZZY BELLとかSTOREY TELLIN'とかはもう無惨なことになっているし。
数曲だけかっこいい曲もあったんだけど、一番かっこよかったのはイントロだったわ(苦笑)。
PS2の「機動戦士ガンダム 一年戦争」を発売日に買ってしまっても文句ひとつ書かない俺でしたが、これはひどすぎるわ。こんなんが2500円もしやがる。車検前なのに大損ですよ、もう。
posted by 旅烏 at 21:12| Comment(1) | TrackBack(5) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月21日

ALKMANにおけるSUIKEN

いや、いままさにSUIKENのシングル“ALKMAN”を聞きながら書いている。いや、かっこいいよな、この曲。
少し前に聞きなおしたときに強く思ったのだけれど、この曲のSUIKENってTWIGYの影響が感じられるような。とくに3rd verse。
SUIKENのアルバムは持っていないのでそんなにこの人の曲をたくさん聞いているわけではないのだけれど、他の曲を聞いてそう感じたことは無かったので「へー」と思った次第。もちろんこれは真似とかそういう話じゃなくて、この曲では日本語で歌う様にラップするというスタイルをとっていることの影響なんだろうけど。逆に言うと、そのスタイルの雛形の一つにTWIGYのスタイルがあるということなんだろうか?
ま、どうでもいい話ではあるな。
posted by 旅烏 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月19日

今年良かったアルバム10枚

暮れも押し迫ったことだし、今年良かったアルバムを10タイトルほど挙げてみようかと。
気になるアルバムを全部購入できるほどの財力は無いので、チェックしていないアルバムのほうが多いことは言うまでも無い。
では、順不同で10タイトル行きます。


“Afterthought”FAT JON
全編インスト。買う気は無かったんだけれども20秒ほど視聴した後、発作的に購入したアルバム。
 本作、えらく内省的な作りになっていて、個人的にそういったアルバムには気の重くなるものが多い。なんていうか、繰り返して聴くと疲れちゃうというか。例えば、DJ SHADOWの1stアルバムは大傑作であるかとは思うんだけども、繰り返して聴くかというとちょっと躊躇してしまう、みたいな感じ。今回挙げる10タイトルにMOS DEFの“New Danger”が入っていないのはそういった理由による。
 このアルバムには、そういった私を躊躇させるものがなかった。それはなぜかとたずねたら、躍動感溢れるベースとドラムがきっちり縁の下を支えているから。というか、縁の下どころか屋根も外壁もベースとドラムで出来ている。でも、住人は内省的とくらぁ(笑)。


“A Vision and a Plan”PHOCUS
 実に程よくPOPなアルバム。今聞くと一曲目で挿入される故ODBの声ネタが哀歓を誘うなあ。目新しくは無いかもしれないけれども、決して二番煎じではない。MCの基礎体力もお見事。いいよぉ、これ。


“Shaheedullah and Stereotypes”ALI SHAHEED MUHAMMAD
なんのこたあない、ラファエル・サディークとドーン・ロビンソンが抜けたルーシー・パールだ、これ(笑)。
でもルーシー・パールだからなあ、出来は良いんだわ。
ヴォーカルがちょっと無難かなとも思うけども、一聴の価値はあるかと。


“Straight from Underground”NITRO MICROPHONE UNDERGROUND
 個人的には一曲目に尽きる。でも、他にもいい曲が収録されていたりしまして(知名度から考えると失礼な表現ながら)拾い物のアルバム。とりあえず、S-WORD、DABO、MACCA-CHIN、GORE-TEX、DELIの健在ぶりが確認できてなにより。SUIKENはちょっと物足りなく聴こえた。


“To The 5 Boroughs”BEASTIE BOYS
 何を思ったかオールドスクールへと力強く回帰してしまった不良中年三人組。ちぇッちぇちぇっちぇっちぇっちぇきあう! で、とぅりぷるとらーぶよぉ! なのである。
 歌詞を読むと、パーティーよりも時事問題や政治的な主張が目立ったりもする。
 大真面目にオールドスクールをやるぞというインパクト勝負な一面もあるけれども、それにまんまと引っかかってしまった気分は悪くない。コロンブスの卵的好感。


“Same Girl”TRINA BROUSSARD
“After Hours”RAHSAAN PATTERSON
まとめて扱うような出来ではない素晴らしいアルバム二枚。でもまとめて扱っちゃう。
ソウル・ルネッサンスだかニュー・クラシック・ソウルだかネオ・ソウルだか、それの最新系。
 最新系といってもその性質上、新奇なものはなにもない。いや、それでいいんだ。というか、それがいいのである。
 いや、だってさ、美しい歌声とメロディとしっかりしたリズムがあるんですよ、旦那。それでいいじゃないのさ。


“MADVILLAINY”MADVILLAIN
驚異のワーカホリックであるM.F.DOOMとMAD LIBのユニット。二人とも自分の世界を突っ走るあまりに、時にリスナーを置き去りにしてしまうんだけれども、このアルバムでは二人ともリスナーの方を向いてくれている。“Accordion”、“Raid”を初めとした曲のかっこよさは神がかり的。なんとも居心地の悪いざらついた音がなんとも居心地がいい。こういったトラック、少なくはなったけども、無くなることはないだろうな。つーか、無くなったときにはHIPHOPもなくなるような気もする。


“9th Sense”スチャダラパー
 スチャダラパーが攻撃的になるとこうなるんですよといった感じ。DEV-LARGE、CQとの共演はハズレだったけれども、まあご愛嬌。前作が今ひとつだったのが嘘のような会心の出来。トラックはシンプルで太く、リリックは狙いをしっかりと定めて。変な言い方をすると、シーンを余裕たっぷりでおちょくっているような。


“グレイゾーン”ライムスター
 ライムスターも攻撃的なんだよな(笑)。なんかもう、余裕とか言わないで全弾発射。
 なんつーか、強いぞ。攻撃的なあまりに、酒についての曲まで愚痴になってる(笑)。
 ここまで主旨主張がはっきりとしたアルバムってのも、ライムスターでは初めてではなかろうか。
 惜しむらくは、レーベルゲート2なのよね。傑作なのに。
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2004年11月17日

なぜ2枚組にしたのか小一時間……

雑貨屋の広報掲示室さんのエントリ「60 Minutes」に激しく同意すべく、華麗にトラックバック。
そうそう。あまりに長いアルバムってのはだるいというかだれるというか。裏ジャケみて曲数が20曲以上もあったり、しかもそれが2枚組だったりした日にはもう嫌な予感がして仕方がないとういうのは俺だけではあるまいと信じたい。
アレですよ。流した20曲よりも厳選された8曲ですよ。
もう2枚組というだけで亜qwせdrftgyふじこlp;@
2枚組はベスト盤だけでいいっすよ、もう。
個人的な理想は12〜14曲程度。スキットもいらんよ、もう。
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2004年11月16日

OL' DIRTY BUSTARD急死

OL' DIRTY BUSTARDが急死したと報じられた。


畜生。よりによって死んじまうだなんて、なにやってやがんだODBめ。
こないだベタ誉めしたPHOCUSのアルバムの冒頭を飾る曲“Ain't That Some...”には、のっけからODBの声がはいったりしてたんだけども、嫌なシンクロニシティだな。
史上最もメチャクチャでトチ狂ってて何も考えてなくて最高にいかしてるMC、そのODBがいきなり死んじまってどうするんだよ。あんたの後継者なんて誰もいやしないんだぞ。
今すぐ戻ってきて責任取れ、畜生。
posted by 旅烏 at 13:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月13日

PHOCUS

音楽誌も読んでないわ新譜を買う数も減ったわで最近のシーンのこたぁさっぱりわからんのだけど、このPHOCUSというのは、トロントを拠点に活動しているトラックメーカー/MCのMUNESHINEとNYの新進気鋭のMCであるSYCORAX ONEのユニット、ということらしい。
で、そのPHOCUSのアルバム“A Vision And A Plan”を聴いているんだけれども、うん、いいかも。
ジャケットの上にペタリと貼ってあるステッカーや簡潔なライナーノーツを見るに、なんかやたらと「ジャジーである」と強調されているのだけれども、いざ聴いてみるとさほどジャズの要素は強調されていない。
ジャジーなHIPHOPというと、やっぱりTHE ROOTSを想像してしまうのだけれども、当のTHE ROOTSや、その直系ともいえるOTHELLO & THE HIPKNOTIKSの作品とはかなり印象が違う。というか、こちらはもっと音がクリアで、落ち着いた中にももうちょっときらびやかなイメージ。
言い換えると、適度にクリアで適度にポップなのだな。
で、「ポップ」ってなこというと、どうにもあまり良くない印象を受ける人が多かったりするのもHIPHOPのリスナーであったりするんだけれども(笑)。この場合誉め言葉として使っている。んで、PHOCUSにおけるポップさってのは、コード進行に長けたトラック作りの結果だと思うんだけども。
いわゆる「アンダーグラウンド」な人たちってえと、90年代に流行った音作りの影響下にある人が多く、またそういった人たちが評価されたりもするんだけれども、その実、聴いてみると肩の凝る作品が量産されていたりもするんだ。もちろん私見だけれども。
例えば(ここまで来ると個人的な好み以外の何物でもないんだけれども)DIALATED PEOPLES。クオリティが高いのはわかるし、志が高いのもわかるんだけども、どうも駄目なんだよ。聴いてて窮屈で仕方がない。MADLIBなんかもそう。
ぶっちゃけ、ニュースクール(90年代前半の連中)以降に対する解釈の違いってことなんだろうけども、どうも真剣な部分ばかりがクローズアップされているような。肩の凝らない楽しさを全面に出していたグループも少なくなかったはずなんだけども。
その点、PHOCUSのこのアルバムは聴いていて楽しい。
他に「楽しさ」を志向しているグループってえとJURASSIC 5やUGLY DUCKLINGあたりがいるけれども、確かにこの2グループと比べるとジャジーに聴こえないことも無いな(笑)。
比較対象としてはふさわしくないかもしれないけれども、JURASSIC 5の“Quality Control”と比肩する出来のアルバムだと思う。いや、収穫収穫。


関係ないけど、音質がクリアってのも「90年代のデッドコピーじゃ終わらねえぞ」みたいな感じがして好感。
SHAWN J PERIODがウケた時期ってあったでしょ。あれ、もちろんビートの出来も凄いと思うんだけど、今思うと音質的な面での驚きっていうのもあったなあ、と。時代はまだまだ「あいれぺぜんざはーこー/らふらぐどぅんろー」な時代で、ざらついたビートがまだまだ幅を利かせていた時代(いや、そういう音、今でも全然好きだけどね)。そこに現れた全篇生演奏のクリアな音質ってのは、衝撃ではあったかもしれない。まあ、個人的な感想ですが。
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2004年11月02日

EMINEMがラジオ局を作るんだってさ

なんか、EMINEMがラジオ局を作るんだってさ。ニュースはこちら
HIPHOPの放送にラジオ局が難色を示すってのはまあ以前から良くある話で(だからこそDirty Ver.とClean Ver.を作ったりとか)。DJは誰が勤めるんだろう?
さて、EMINEMは国家ぐるみのメディア統制に勝てるかな?
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2004年09月28日

FG

徹夜明けでめざましテレビを見ていたら、KREVAの新譜の話題の直後にRIPの新譜の話題。あれか、めざましはFGの回し者か何かか?
まあ私はFG好きだからいいんだけれども。
ていうか、BY PHAR THE DOPEST再結成してくれ。CUE ZEROにも儲けさせてやりゃあいいじゃないか。
BPTDのアルバムは名盤だぞ。KREVAの声はやたら甲高いし、今は無きINNOSENCEも客演してるし、「言わなくていい」でのCUEの鬼気迫る押韻は凄いし、CUEの本名までわかって一粒で二度おいしい。
ちなみに本名は西田“暴れん坊”光史だ。凄い。暴れん坊を自称させたら、マツケンかCUE ZEROか、悩むところだ。
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2004年09月10日

ファンクで充電を

今日は微妙に忙しい、というかストレスが溜まった日だったので、Femi Kuti“Fight to Win”を聴いて充電中。
Femi Kutiはこれしかもっていないんだけれど、1stアルバムの方が好きだという人も多いらしい。てことは、このアルバムよりもっといいのだな。今度買おう(と、思ってから、早数年たつわけですが(笑))。
このアルバムはもう、かなり好きで。これをファンクと呼ばずして何がファンクか、と。
なんて書いたら、「JB」とか「Fela Kuti」とか「P-Funk」とか即答されそうな気もしますが、さすがにそれはしゃあないわな。
posted by 旅烏 at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

故EASY Eはきちんと金を払ったのだろうか?(笑)

facethemusicさん経由で、ITmediaの「2秒のサンプリングでも盗用? ラッパーに厳しい判決」というニュースを知った。
NWAの“100Miles and Runnin”という曲が、御大George Clintonの曲を、ピッチを下げてサンプリングして使用しているんだけれども、その曲を、ご存知、HIPHOP成金のMaster P率いるNo Limitsが映画で使用し、そのNo Limitsの方が訴えられているという、なんかややこしい話だ。

で、なんでNWAじゃなくて、Master Pの方を訴えるんだろう?
NWAはちゃんと御大Clintonに使用料を払っていたってことだろうか?
いや、まあ、Dr. Dreなら、Clintonに使用料を払うこともやぶさかではない、というか、下手をすると喜んで支払うことすら考えられるのだけれど。
……でも、今は亡きEASY Eなら、支払いを渋っていても、何の不思議もないよな(笑)


個人的には、原曲がわからないくらいに短かったり、加工されていたりしても、使用料をはらってもいいのでは、と、思う。
ただ、原型をとどめていないまでにいじくった曲を「この曲は実は俺の曲を使っているじゃないか」と使用料を請求するってのは、まあ、かっこ悪い行為ではあるわな(笑)。
posted by 旅烏 at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月08日

このライナーは誰かと思ったら

中古でICE CUBEの“AmeriKKKa's Most Wanted”(邦題「白いアメリカが最も望むもの」 この邦題はお見事だよなあ)を買いまして、ライナーノーツを読んでみるに、これが非常に熱気のこもったもので。俺の気に入った音楽は、音の形態はどうあれ全てロックだってな具合で、非常に威勢がいい。
ブラックミュージック畑ではなく、ロック畑の人のようなんだけれども、パンクロック成立の影にある社会的状況と(文中ではそういう用語は使っていないけれども)ギャングスタ・ラップのそれをダブらせていたりして、ほう、なるほど、と。
で、誰が書いたのかと思ったら、最後に「小野島大」と署名が。
妙に納得したんですがね(笑)。面白かったっす。
posted by 旅烏 at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過去のマスターピース

こないだ、HMVに行って新譜買ってきたんですがね。
いや、HMVだったってだけで、タワーがどうとか、他のレコード屋がどうとかいう話じゃないんだけれども。
「RAP/HIPHOP」なる棚を覗いてみるわけですよ。
なんかねえ、ERIC B & RAKIMやら、KOOL G RAP & DJ POLOやら、BDPやらBDKやらBIZやら、いわゆる「ミドルスクール」の音源が一枚もささっていないCD棚というのは、見ていて恐ろしいというかなんというか……
これでいいのかなあ?
posted by 旅烏 at 04:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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