2004年08月23日

文化庁は開かれた役所です(笑)

と、いうわけで、お役所関係をふたつ。

まずはCopy & Copyright Diaryさん、及び造反有理さんより。
文化庁が文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(第1回)文化審議会著作権分科会契約・流通小委員会(第1回)の一般傍聴を募集しております。
議事録が公開される委員会で、録音が禁止されているというのが相変わらず謎なんですが(笑)。東京近辺の方で関心をお持ちの方は行ってみてはいかがでしょうか。


もうひとつ、コメントにて教えていただきました、文化庁の著作権等管理事業法の施行状況等に関する意見募集。締め切りは9月30日まで。
で、著作権管理事業法ってなんのことかさっぱりだったので、検索して見たら、これがトップにでてきました。Netlawによる詳細解説がこちら
法律のことはさっぱりなのですが、「独占」ってのがキーワードになるのかなあ?

追記:Taste topさん経由、owner's logの高橋健太郎氏より。
公正取引委員会が音楽CD等の流通に関する懇談会(仮称)を開催するとのことです。
再販制度を苦々しく思っていることでは右に出るものはいないであろう公取委。どのような懇談会になるのでしょうか。
役所関係がにぎやかになってまいりましたな。
posted by 旅烏 at 22:59| Comment(0) | TrackBack(2) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月18日

輸入盤のオーダー おかわり

輸入盤のオーダーについて。情報ソースはまたWaste of Pops 80s-90sさんなのですが。
タワーレコード渋谷店で、輸入盤の予約、受け付けてくれるそうです。
でも、@Towerでは不可、と。
やっぱり「なんでだ?」となることには変わりないのですが。
posted by 旅烏 at 01:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

私的録音補償金について思うこと 或いは返す刀

ええと、facethemusicさんや ふっかつ! れしのお探しモノげっきさんでこちらの記事「柔らかいデジタル 第17回〜デジタル時代にそぐわないどんぶり勘定」を取り上げてらっしゃいます。と、いうことは、他にも多くのサイトが取り上げているでしょう。まあ、それはさておき。

記事の内容はというと、日本でiTunes Music Storeが開始されない理由を私的録音補償金制度の側面から分析し、さらにJASRACやSARAHによる著作権者への利益分配のやり方が、時代にそぐわないものではないかという指摘にまで踏み込んでいくのですが、それはさておき。

記事中で、私的録音補償金の実際の金額について触れられています。引用させていただくと
『金額はカタログなどの表示価格に対して機器本体の場合約1.3%(上限1000円、録音機能2基搭載の場合1500円)、媒体で約1.5%だ。MDで計算すると1枚あたり約3〜4円程度となる』
だ、そうでございまして、じゃあ、録音メディアはオープン価格に出来ないのかよ。それもひでえなとか思うのですが、それはさておき。

ここで、少し前の記事を思い出してください。この記事も各所で紹介されていましたので、覚えてらっしゃる方も多いに違いありません。
この記事ですわ。「ユーザー置き去りの著作権攻防戦
ね、覚えてるでしょ? まあ、覚えてない方も、読んでいなかった方も、この機会に読んでみてください。
さて、この中で、JASRAC録音部長の沼村氏によると、JASRACとRIAJは、私的録音補償金について、2つの要望を持っているそうなのですよ。
ひとつは、データ用CD-R/RW、パソコン、iPod等への課金対象の拡大(従来は、MDや音楽用CD-R/RW、DAT、DCCが対象となっていました)。
もうひとつは、こちら、あまり注目されていないような気もするのですが、媒体価格比で決められている金額(上で引用させていただいた、約1.3%だとか約1.5%だとかいう奴です)を、1枚あたりいくらの定額制にするというもの。
要するに、CD-R/RWやMDが広く普及すれば、当然価格も下がるわけで、価格が下がれば実入りも減るわけですな。
「媒体の値段が下がっても、収録される音楽の価値は変わらないはず」というのが理屈だそうです。

いや、まあ定額なら定額でいいんですがね。
ひとつ提案があります。

印税のことなんですわ。
印税については無知もいいところですが、各所で語られているのを読ませていただくに、どうもパーセンテージで語られていることが多いようで。てことは、実際の契約も、「売上(単価)の○%」って形で結ばれているのだろうと思います。
うーん。おかしくないですか?
いや、私的録音補償金と印税がまるっきり別のものである理屈なんて、いくらでも出てくるとは思うんですが、それでも、この両者の算定基準が片方は価格比、片方は定額と異なっているのは、どうも気持ちが悪い。心情的には納得できないですよ。
ここはひとつ、アーティストに支払われる金額についても、1枚いくらの定額制にしてみたらどうでしょうね?
ほら「媒体の値段が下がっても、収録される音楽の価値は変わらないはず」なんでしょ?
それは録音メディアだけではなく、レコード会社から発売される音源にも同様に当てはまるはずです。だったら、時に戦略的に安売りされたりもする、価格との対比で著作権料を支払うのではなく、1枚いくらという形を目指すべきではないでしょうか?
私的録音補償金の定額化はJASRACのみが要望しているのではなく、RIAJも要望しているそうですので、なおさらそう思いますね。
どうですか?
まあ、そうするとRIAJの実入りは減るのかもしれませんがね(笑)
自分たち著作権隣接権者を保護する要望ばかりじゃなくて、ここいらで著作権者を保護する要望もしてみたらいかがですか?
posted by 旅烏 at 00:43| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月15日

民主党のアンチョコ

Copy & Copyright Diaryd.e.plusOTO-NETA
孫のさらに孫引きになるわけですが(笑)
国会図書館のサイトに「音楽レコード還流防止措置について」なる記事が掲載されたそうです。
これ、民主党の議員も国会質問の際に参考にしていたそうで、なるほど、読んでみると、文部科学委員会の際に文化庁や文部科学大臣をしどろもどろにさせた質問・疑問点が満載となっております。
なんというか、RIAJの出してきた資料と、この記事では、格が違いすぎるというか(笑)、RIAJの資料、学術的な文章の体裁すら成していなかったもんなあ。
文化庁は未だ、言い分を変えていないわけですが、ということは、それに対する疑問もなんら解消されていないということであります。
期せずして国会でどういった点が問題となったのか、網羅されたものとなっておりますので、是非ご一読を。
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輸入盤予約状況あれこれ

先日、タワーレコード渋谷店で「今後輸入盤の予約は出来なくなった」といわれたよ、という話を取り上げましたが、Waste of Pops 80s-90sさんが8月13日付で、更なる情報を報じてらっしゃいます。是非お読みください。
管理人のO.D.A.さんも「なんだか不穏だなこれは」とコメントしてらっしゃいますが、やはり、グレーな感じですね。
輸入権の問題以降、輸入盤が入って来ないだ遅れただと、細かい動向が話題になっているわけですが、こういったことは今までにも行われていたであろう事も、既に諸氏が指摘のところであります。
もしかしたら一番の問題は「そういったことが今までも慣習的に行われてきた」事なのかもしれません。
輸入権というものが、レコード会社が今までもやってきたことを、よりやりやすくするために創設されたものだとしたら、権利の創設そのものではなく、そういった考え方、体質そのものを、より強く非難するべきなのかもしれませんね。
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2004年08月12日

ホームエンターテイメント議員連盟からの、あっさり目の返事

「JASRACを考える。」さんが、各所に、私的録音補償金の対象拡大について、及び、私的録音の制限についての問い合わせメールを送付なさったことは、先日取り上げさせていただきましたが、民主党のホームエンターテイメント議員連盟から返事が来たそうです。以下、引用させていただきます。

−−−−−−−−−−
民主党ホームエンタテイメント議員連盟
会長 佐藤謙一郎
事務局長 川内博史

エンタメ議連はレコード輸入権の監視・改定を行い、8月2日からスタートした新たな著作権分科会の動向に注視していきます。
今後論点になるのは、ご指摘の課金、30条問題と中古問題だと思います。エンタメ議連は、著作者(アーティスト・クリエーター)と消費者の視点を重視しますので消費者の利益に反する安易な課金と30条改正は当然反対です。
今後の著作権分科会の動きを詳細に把握して、みなさんにもお知らせして行きたいと思います。JASRAC問題も取り上げていきたいと思います。
−−−−−−−−−−


他の政党から返事がくるかどうか怪しいことを考えると、返事が来たというだけでも凄いですし、JASRACの抱える問題についても取り上げていきたいという表明は頼もしいものですが、正直な感想を書かせていただくと、えらくあっさりしているなあ、と。
まあ、臨時国会やらなんやらで忙しいってのもあるんでしょうが、落ち着いたら、まとまった声明なりコメントなりを読みたいものです。
posted by 旅烏 at 22:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月11日

輸入盤のオーダー

ソースは2chなので、信憑性はおのおので判断してください。
もう、まんまコピペしちゃう。



タワレコ渋谷店に行って輸入盤の新譜をオーダーしたら、
「輸入盤の新譜は今後一切受け付けられません」とオーダーを断られた。
V.A.のコンピなので国内盤なんて出るわけもなく、それでも注文できないかと聞いたが駄目だと。

もう既に輸入盤って禁止になっているんだなって改めて思った。

タワレコ、もう用事無いかも・・・暇つぶし&試聴で立ち寄るだけだな。




なぜだ?
大問題でしょ、これ。


追記:うん。やっぱりこれは問題だ。
従来から輸入盤のオーダーではお客さんに迷惑をかけてしまうことが多く、その解消のため今後はオーダーをお受けしないことになりました、って理由ならいいんだが、それ以外だったら、やっぱり問題だぞ、これ。
posted by 旅烏 at 03:40| Comment(2) | TrackBack(4) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月10日

Free Music Watchdog(ry

と、いうわけで、Blog「私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します」が、装いも新たに「Free Music Watchdog:音楽メディア関係者有志による情報中継所」として新装開店したようです。
アイコンが、結構ツボにきました。
リニューアルにあたっての文章を一部引用させていただきますと

−−−−−−−−−−

 そこでわたしたちは「Free Music Watchdog」という新しい監視ネットワークを提案します。輸入権に限らず、強すぎる著作権管理などで音楽の楽しみ、選択肢の自由が奪われないように各方面の動きを監視していこうというものです。このネットワークは定まった組織ではなく、一切のヒエラルキーはありません。このブログもそのネットワークへの情報中継のためのサイトのひとつです。

 それぞれが自分で考え、出来ることをやりながら、音楽関係者を含む心ある音楽ファンが緩やかに連携して、音楽の自由を阻害しようとする人たちから<煙たがられる>ような存在を目指していきたいと考えています。

−−−−−−−−−−

ゆるやかにしなやかにいきたいですね。
誰かが中心的存在になってしまわないようなものが理想でしょうか。

posted by 旅烏 at 01:52| Comment(0) | TrackBack(4) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月08日

私的録音の行方

さて、既に音楽用のCD-R/RWやMD等に関しては、sarahという女性を通して著作者に料金を払っている我々でありますが。
これを、私的録音補償金、といいます。
asahi.comで、データ用のCD-R/RW等にもその私的録音補償金制度を拡大しようという動きがあり、さらに、私的複製そのものへ制限をかける動きがあることを報じています。

で、ですね。JASRACを考えるさんが、自民・公明・民主・社民・共産各党へ、上記の動きについての党としての姿勢を問い合わせるメールを送られたそうです。
返事がくるかどうか、注目しようと思います。


……が、返事が返ってこないことのほうが多いんだわなあ(苦笑)。
こつこつやっていくしかないんでしょうが。


posted by 旅烏 at 11:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月04日

ピーター・バラカン氏がNHKに出た

OTO-NETAさんによると、先の輸入権反対運動でも活躍したピーター・バラカン氏が、NHK教育の番組「視点・論点」に出演したそうです。番組のお題は「音楽は誰のもの」。
造反有理さんで、番組での発言が書き起こされています。
反対側のブレーン的な役割を果たしてきたっぽいバラカン氏らしく、要点をきっちりと簡潔にまとめたものとなった様です。
「結局、輸入盤ってどうなんの?」
という方には、非常にわかりやすいものになっているかと。

posted by 旅烏 at 01:45| Comment(0) | TrackBack(2) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

avex依田氏 社長兼会長辞任 名誉会長へ

まあ、こういうニュースがありました、という程度ですな。
これで何が変わるか、そもそも何か変わるのかはわかりません。


追記:一部の人、喜びすぎ(苦笑)。
posted by 旅烏 at 00:41| Comment(7) | TrackBack(6) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月03日

大山鳴動して浜崎ひとりと社員数人

造反有理さんより。
エイベックス株式会社からの文章「辞任取締役の復帰に関するお知らせ
内容は、先日辞表を提出したavexの専務兼プロデューサー松浦氏と、同社系列プロダクション「アクシヴ」の社長兼avex常務千葉氏が、avexに復帰することが内定した、というもの。

なんかしまらない話だねえ。

松浦氏についていくことを明言し、それが大々的に報道された浜崎あゆみは良い面の皮だ。
社員への説明の場では、その場で辞表を叩きつける社員もいたというけれど、そういった社員はもう悲惨だな……


追記:So Wh@t?さんによると、hitomi、EXILEのhiro、TRFのSAMといったavex所属アーティストもコメントを出していたとのことです。
posted by 旅烏 at 10:26| Comment(2) | TrackBack(4) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

で、sarahってのは、どんな女なんだ?

(社)私的録音補償金管理協会。
略称はsarah。

すまない。その女性のことは知らなかった。
で、そいつはいったいどんな女性なんだ?


彼女は私的録音補償金を管理している。
私的録音補償金ってのは、俺たちがMDやCD-RやCD-RWなんかを買うときに、その代金に上乗せされてるそうだ。知らないうちに、彼女に貢いでたんだな。

すまない、不勉強で彼女のことは全く知らなかった。
で、彼女は俺たちが貢いだ金をなんに使ってるんだ?

そのうち20%が彼女の取り分だ。残りの80%を、JASRAC、芸団連、RIAJに分配して、そいつらが著作権者にさらに分配しているという話だ。

そもそも、どういった理由で、俺たちは彼女に金を払っているんだ?

建前は彼女に金を払っているわけじゃないんだけどな。彼女に言わせると、ダビングが増えすぎたから、金を払えということなんだそうだ。

俺たちがカーオーディオ用にCDを焼くと、それで金を取られるわけだな。
待て、CCCDってあるよな。そもそもCDに焼くことを防止しようとしているやつだ。
でも、焼く時点で俺たちは著作権者に金を払っていたわけだな。
ダビングするために、著作権者には金を払っている。でも、レコード会社はダビングを出来ないようにしようとしている。
おかしいんじゃないか? そこのところはどうなっているんだ?

俺に言うなよ、そんなこと。
posted by 旅烏 at 00:25| Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月02日

著作権分科会

本日、著作権分科会が行われた。今回から一般の傍聴もできるようになったが、それはやはり、国会での追及があったからなのだろう。それでも、人数は20名、もしかしたら録音は不可になるかもしれない、といった代物ではあるが。
で、それを傍聴してきたレポートがK's Diaryさんでアップされている。
まずは皆様、ぜひともお読みいただきたい。





……読んだ?
あれだよねえ、なんかぱっとしないっつうか、はっきりしないっつうか、なにについて議論しているのかさっぱりわからんっつうかさ。
なんか、非常に形式的な印象を受けましたよ。実際にその場にいると違うのかもしれないけれども。
なんか、能率の悪いことやってやがんなあ…という印象。

配布された各種資料がどういったものなのか、拝見させていただきたいところでありますな。
特に

・著作権法の一部を改正する法律の概要(平成16年通常国会提出)[資料4−1]
・著作権法の一部を改正する法律案資料[資料4−2]

というのを見てみたいね。どういった内容で、どういった表記がなされているのか。


追記:試される。さんも、レポートを上げてらっしゃるので、是非こちらもご一読を。

更に追記:造反有理さんも詳細なレポートを上げてらっしゃる。ご一読を。
posted by 旅烏 at 21:25| Comment(0) | TrackBack(5) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

着うた 中島 SONY

中島美嘉の新曲は「着うた」限定発売します

だそうで。
SONYのウォークマンのCMソングを着うたで配信するんだと。
で、ですな、ちょっとだけニュース記事を引用しますと

>同社(SME)によると、今後同曲をCD化する予定は一切なく、あくまで「着うた」だけのリリースにこだわるという。

なんでSONYがそんなことまで決めるねん、と、つっこんでみつつ。
posted by 旅烏 at 16:55| Comment(0) | TrackBack(2) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月01日

avexお家騒動

2ch見てたら、こんなニュースが紹介されていた。

松浦氏退社でエイベックス分裂 創始者でプロデューサー

プロデューサーとしても活躍するavex専務、松浦氏と、同社常務で系列事務所「アクシズ」の社長である千葉氏が、avexに辞表を提出したそうだ。
松浦氏と、avex会長である依田氏の意見が対立し、取締役会では会長の解任動議も出されたとのこと。
松浦氏と千葉氏が同社を離れたことで、アーティストのavex離れや音楽業界の再編にも繋がるのではないか、という記事。

普段avexの音源を買うことはまず無いし、どういった点で松浦氏と依田氏の意見が対立したのかもわからないので、まあ、どうということも無いのだけれど、avexに落日の気配か?
どういった点で対立したのか、興味が持たれるところだ。

avexが弱体化したとして、その後はどうなるのだろう。
今のレコード会社各社で経営方針見直しの機運が高まるかもしれないし、メジャー各社による主導権争いが起こるだけかもしれない。
この出来事ですぐになにがどうなるというわけでもないだろうけど、一応ご紹介。


posted by 旅烏 at 11:53| Comment(0) | TrackBack(4) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月26日

甲子園でJASRACは潤うのだろうか?

おそらく、結構有名な話だろうなと思うのですが、私、今日はじめて知りまして、一応書いておこうかな、などと。
いや、NO! CCCDさんを拝見していまして、そこのリンクでこちらの日記が紹介されていたのですよ。二年前の話なので、「旅烏は何を今更取り上げているんだ」、という感じなんですが(笑)。
内容はというと、学校のホームページで校歌を流そうとしたら、JASRACから使用料を求められそうになった、という話なんですが。
まあ、結果、金を取られることは無かったみたいで、それはなによりなのですが(でも、例外的な扱いだそうです)。


で、校歌といえば、夏の甲子園。
校歌をJASRACに登録している例は少ないでしょうが、その作詞家・作曲家がJASRACに登録しているという例は、少なくは無いでしょう(上記の例もそうだったようです)。確か、どこぞの学校にユーミンが校歌を提供したって話も、昔あったよなあ。
高校野球の大会といえば、野球文化の振興という面での役割が大きいですが、入場料はとってますし、飲み物やかちわりも売ってますし、甲子園球場は高校野球大会が開催されることで、一種のステータスを確立しているともいえますし、営利目的じゃないとは言いがたいですよね。
いや、調べてないからわからないんですが、JASRACは高校野球大会における校歌の演奏については、使用料を請求しているのでしょうか?
誰か、知っている人がいたら教えてください。ていうか、これはとらない方がおかしい気もするから、とってると思いたいんだけどなあ、使用料。

posted by 旅烏 at 04:19| Comment(5) | TrackBack(1) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月21日

6月は洋楽に加え邦楽まで売れなくなったらしい

明日も早いし、寝ようかと思ったら、造反有理さんでRIAJが6月度の生産実績を公開していたことを知った。
うちでもこちらのエントリーで、5月の生産実績も取り上げた手前、6月の生産実績も取り上げてから寝ようと思う。
で、以前に5月の生産実績をみて、どんなことがわかったかというと…
(※以下、文中で記す「前年比」とは、全て金額ベースのものです)


・邦楽に関しては5月のみでみても、5月までの累計で見ても前年並み。

・洋楽に関しては、3月までは好調を維持していたものの、4月から売上が下がり(前年比89%、累計では100%)、5月はその傾向に拍車がかかった(前年比80%、累計で96%)。


さて、6月はどうなったかというと…


邦楽が前年比73%と大不振。特にシングルは前年比68%と、落ち込みがひどい(アルバムは前年比75%、こちらもひどいが)。累計もシングル・アルバム総合で95%と、前年を一気に割り込んだ。

・洋楽シングルは前年比36%(5月度は前年比68%)。5月までは前年を上回っていた累計でも(1〜5月前年比112%)、とうとう前年比89%と、大きく前年割れ。

・洋楽アルバムでは5月度単月の前年比が80%、6月度単月の前年比が73%と、こちらも売上の低落傾向に歯止めがかからない

・洋楽総合だと、6月の前年比73%(5月度は80%)、6月までの累計で91%(5月までの累計で96%)。



まとめると、6月は、洋楽はより一層売れなくなり、邦楽は一気に売れなくなった月だった。
なぜだ?
6月といえば、輸入権の創設で一部のヘビーリスナーの反感が頂点に達した月だが、それはきっと偶然だろう。ねえ?

いや、おかしいだろう。6月に入り、一気に違法コピーが増えたわけでもなかろうし、6月に入り、一気に音楽配信がシェアを拡大したわけでもあるまい。
本当、なんで売上が下がったんだろう?
不思議だねえ。そうは思わないかい、みんな?


いや、私自身は、不思議なことに、ちっとも不思議だと思えないんだけれども(笑)。
posted by 旅烏 at 23:01| Comment(11) | TrackBack(5) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

寝る前に2題

寝る前に、ふたつ。

ひとつは、2ch経由、更にASTRALPHASIAさん経由、東京新聞発。
作家の倉阪鬼一郎氏が、レコードの輸入権に関するコラムを東京新聞に書いたという記事。
実際の記事は参照先のサイト様をご覧いただくとして、倉阪氏といったら、ジャパニーズホラーの実力派のひとり。いいねいいね。
もっと、メディアへの露出が多い作家さんも発言して欲しいものだ。まあ、室井佑月氏には期待してないけど。

もうひとつ、gomashio.jpさん経由、ITmediaの記事「音楽業界、『ブラックリスト』でP2P企業を孤立化」。
レコード会社が、P2P企業の取引先に個別に圧力をかけているという話。
アメリカのレコード会社にも馬鹿がそろっているという、そういう話です。
何度かこの日記でも書いたことですが(このBlogは、一応日記なのです(笑))、本当に、潜在的な購買層を育てるという意識が欠けているんだなあ……

それでは、おやすみなさい。
posted by 旅烏 at 02:38| Comment(2) | TrackBack(3) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月20日

「著作権法改正における関係者間協議に関する質問趣意書」って、長いわっ!

著作権法改正における関係者間協議に関する質問趣意書

……長いね。
これは、川内議員が文化庁著作権課に対して出した質問書ね。
で、これに対する回答が返ってきた、と。
それをアップしてはるのがThe Trembling of a Leafさん。

で、長い上に読みにくいことこの上ない文章なので、一問一答形式で、口語で、ざっくりとまとめてみようかなと思います。



Q:レコード協会と経団連の両方にavex依田氏が食い込んでいるわけだけどさ、これって、関係者間協議がレコード業界の言いなりになりそうだなとか思わなかった?
A:思わなかったなあ。


Q:今後はさ、今回みたいに、関係者間協議に参加する団体が偏るのを防止したり、消費者団体を加えたりする必要があると思うんだけどどう?
あと、「著作家団体」みたく、実際どういう団体が協議に参加しているのかわからなかったりしてさ、外からみててすげえわかりにくいんだけど、どうよ?
A:ええ、がんばります。(??)


Q:今回さ、もう根拠がぐったぐたの、レコード協会主導のお手盛り市場調査がでたじゃん? あれってまずくない? もうさ、協議に参加してる団体共同で、外部の調査機関に依頼してさ、きっちり数値の提出もしてもらって、公平にやったほうがよくない?
A:いや、レコ協の調査だからって、いいかげんとは限らないじゃん。まあ、今後もしっかりと調査をがんばりますよ。

(まあ、実際はご存知の通り根拠薄弱な調査だったわけですが。と、これは管理人の独り言)


Q:あと、本の貸与権ね。コミックレンタル有志の会が、あんたんとこの課長宛になんども意見書を送ってるんだけどさ、今日に至るまで「受け取りました」っていう受領の返事すらないんだよね。なんでさ?
確かに、協議を開始したときにはコミックレンタル有志の会って無かったみたいだけどさ、そのあと、結成して、意見書送って、協議に参加したいとも言ってるわけっしょ? なんで参加させないのさ?
A:確かに意見書はもらってるし、分科会の場や国会の場には資料として提出しましたよ。
あと、協議が始まった後に参加した言っていってきた団体については、今後もケースバイケースで参加できるようにしていくっす。

(これ、なんで今回参加できなかったかについては、一言も答えていないね


Q:業界団体じゃなくてさ、消費者団体が協議に参加したいって言ってきたときはどうするの? 今回の場合だと、日本生活協同組合連合会や全国消費者団体連絡会なんかは参加すべき資格があったと思うんだけど。
A:うん。消費者も大事。だから、法制問題小委員会には参加してもらったし、分科会の報告書について意見募集もやったよ。

(しかし、分科会には消費者の参加はなし。法制問題小委員会にもわずか2名の参加。しかもオブザーバーだかなんだかっつう立場。おまけに「意見募集はパブリックコメント募集とは違うから」とかいって、募集を通常一ヶ月のところを2週間で打ち切り、「文化庁にはよせられた意見は置いてあったから、隠してたわけじゃないよん」と言い張っているのは、これまでの国会審議で明らかになったとおり)


Q:協議の結果、まとまらずに流れたことって、過去にあるの?
A:ああ、協議会を全部把握してないからわかんねえけど、版面権についての協議は1年以上中断してるなあ。


Q:過去五年間に、1年以上協議が中断している例があったら全部教えて?
A:上記の版面権がそうだね。


Q:前に小泉総理がくれた答弁書でさ、「関係者間の意見が、こないだの協議での合意と矛盾してるかもしれないから、関係者を経由してその意見をもういっぺん聞いて、『いや、矛盾はしてないよ』って確かめた」ってあるじゃん。これってさ、関係者を通すと、意見を歪められたりするかもしれないじゃん。
経由するんじゃなくて、著作権課が直接確認しないとまずいんじゃない?
A:適切に対処していきたいっす。

(なんのこっちゃ?)


Q:関係者間の合意が独禁法に触れないかどうか、公取委にチェックしてもらうのを義務付けてもらったほうがいいんじゃない?
A:適切にしていくから、義務付ける必要はないでしょ。



以上、長かったなあ(笑)。
「なんか、文化庁からの回答が、やけにおざなりに省略されてない?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、実際におざなりな回答しか返ってきてないんだから、勘弁してくれ(苦笑)
あれだ、要するにこれまで繰り返してきた言い訳を、また繰り返しただけだ。
これで通用すると思っているのだから、恐れ入る。よっぽど舐められてんだな、俺ら。
posted by 旅烏 at 23:17| Comment(16) | TrackBack(10) | 音楽業界関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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